@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059882, author = {山田, 滋 and 鎌田, 正 and 安田, 茂雄 and 辻井, 博彦 and 幸田, 圭史 and 落合, 武徳 and 山田 滋 and 鎌田 正 and 安田 茂雄 and 辻井 博彦 and 幸田 圭史 and 落合 武徳}, month = {Jul}, note = {【目的】直腸癌の骨盤内局所再発は治癒切除可能であれば、生存率は比較的良好である。治癒切除を施行するためには骨盤内蔵全摘術が適応となることが多いが、患者への侵襲度は高い。一方、従来の放射線治療では感受性が低いため十分な治療効果を得ることが出来なかった。1994年に開始された重粒子線治療は約1400人の患者を治療し、優れた線量分布と殺細胞効果の高い生物学的特性を示してきた。これらの経験より従来放射線抵抗性とされていた腺癌にも抗腫瘍効果が高いことが示され、2001年より直腸癌に対する第I/II相臨床試験が開始された。 【方法】直腸癌切除後の骨盤内局所再発における炭素イオン線治療の第I/II相臨床試験を行い、正常組織反応および抗腫瘍効果を明らかにし、併せて直腸癌術後再発に対する炭素イオン線治療技術開発、確立することを目的とした。対象は、原発性直腸癌切除後の骨盤内(周囲軟部組織を含める)に限局する再発病変で、先行する大腸癌切除の組織学的手術根治度Aであり、かつ明らかな骨破壊像・膀胱浸潤を認めず、臨床的標的体積内に消化管が含まれない病変である。重粒子線としては炭素イオン線を用い、照射は67.2GyE/16回/4週間/(一回線量4.2GyE)から開始し、少なくとも5症例ずつに関して、照射効果と安全性を確認しながら原則として5%ずつの線量の増減を行うものとした。 【結果】2001年4月から2003年2月まで23例の直腸癌局所再発を治療し、6ヶ月以上経過観察を行った14例について解析した。年齢は45から78才で平均年齢64.1才である。再発部位としては仙骨前面が7例と最も多く、次いで骨盤周囲軟部組織4例、骨盤側壁2例、吻合部1例であった。照射線量としては67.2GyEで10例、70.4GyEで4例治療を行った。現在までのところ、消化管・尿路・皮膚等にgrade3以上の有害反応を認めていない。抗腫瘍効果としては局所一次効果(治療後6ヶ月までの最大の効果)でCRは4例、PR4例、SD6例、PD0例であった。局所制御作用としては、14症例中3例に局所再発が認められたが、手術により切除可能であった。70.4GyEでは現在までのところ局所再発は1例も認められていない。疼痛に関しては、早期に著効する例が多く、程度の差はあるが確実に効果が認められた。 【総括】重粒子線を直腸癌術後再発に対する治療に応用することにより、患者に過大な負担をかけることなく治療成績を向上させることが出来る可能性があると思われた。, 第58回日本消化器外科学会総会}, title = {直腸癌術後再発に対する重粒子線治療の第I/II相試験}, year = {2003} }