@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059866, author = {山内, 正剛 and 藤川, 勝義 and 西村, まゆみ and 寺田, 美奈子 and 辻, さつき and 島田, 義也 and 山内 正剛 and 藤川 勝義 and 西村 まゆみ and 寺田 美奈子 and 辻 さつき and 島田 義也}, month = {Sep}, note = {100mSv以下の低線量域では、放射線被ばくの遺伝的影響の有無について、十分に説得力のあるデータは得られていない。ヒト集団においては、低線量放射線の遺伝的影響について、相反する結果が報告されている。すなわち、広島長崎における原爆被爆者集団では遺伝的影響が観察されなかったと報告されたが、チェルノブイリ原発事故周辺住民においては、遺伝的影響が検出されたと報告された。 一方、10万匹規模の実験用マウスを飼育して実施された実験では、低線量(率)の放射線被ばくによる遺伝的影響が検出された。しかし、得られた値にはばらつきがあり、統計的に有意な解析を行うためには、さらに多くの数のマウスを飼育して実験を行う必要性が示唆されたが、現実的には実施は困難である。 われわれは、遺伝的影響の本体がDNA塩基配列の変化である点に着目し、低線量の放射線被ばくによる遺伝的影響の発生の有無を、ゲノムDNA塩基配列の変化として検出する実験計画を立案した。すなわち、生殖腺に放射線照射した後、2週間飼育した被ばくオス親マウスを非照射メス親マウスと交配し、得られた仔マウスは8週目まで飼育後、それぞれより生殖腺よりゲノムDNAを抽出精製した。解析対象とするゲノム遺伝子領域としては、生存には必須ではないが、多くの研究者により解析が行われてきたaprt遺伝子領域ならびにhprt遺伝子領域、突然変異の発生がミューテーター形質の発現を引き起こすctps遺伝子領域、ならびに広範囲にわたって突然変異の発生を検証できるatm遺伝子領域を選択した。3グレイの照射群において、現時点で検出されている突然変異の発生頻度は約2×10-5であり、DNA塩基配列レベルで現実に起こっている突然変異の発生頻度は、予想以上に高いことを示唆するデータを得ている。, 日本放射線影響学会 第45回大会}, title = {低線量放射線による被ばく影響の分子遺伝学的解析}, year = {2002} }