@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059856, author = {福田, 俊 and 飯田, 治三 and 弥吉, 直子 and 福田 俊 and 飯田 治三 and 弥吉 直子}, month = {Jul}, note = {犬の骨代謝は、人と同様にリモデリングを示すことから、骨代謝を研究するモデル動物として使用されている。しかし、成熟後の加齢に伴う骨変化、とくに寿命や性活動との関係についてはほとんど報告がない。そこで、ビーグル犬の加齢に伴う骨代謝の基礎データを得る目的で、脛骨近位骨幹端の骨密度(BMD)および形態の変化について検討した。  【方法】室内飼育環境下で飼育されたビーグル犬の1.5~18歳の雄102頭および雌98頭の摘出脛骨を用いた。骨全長を測定した後、pQCTを用いて10分割した位置で骨密度を測定した。その結果から、近位端の海綿骨が豊富な20%位を選び、Total-BMD, Trabecular (Trab) -BMD, Trab-area, 骨強度指数(SSI)を測定した。  【結果】雄の平均Total-BM, Trab-BMDは, 年齢との相関はほとんどみられなかった。平均Trab-areaおよびSSIも年齢との相関は低かったが、加齢にともなってやや増加傾向を示した。本コロニーにおける雄の平均寿命は10. 58±3.99歳(108頭)で、測定群で平均寿命を超えた個体が53%含まれていたが、この年齢区においても加齢によるBMDの変化はみられなかった。一方、雌の平均寿命は10.20±3.70歳(135頭)で、平均寿命を超えた個体が64%含まれていた。雌の平均Total-BMD, Trab-BMDおよびSSIは、加齢に伴って減少傾向を示したが、Trab-areaの変化はみられなかった。雌群のなかで、治療目的で高齢時に卵巣摘出した14頭(12頭は10歳以上)のTrab. BMDは加齢にしたがって減少を示したが、それらの測定値と非摘出群の差はなかった。  【考察】雄の年齢変化は、テストステロンの血中濃度が6ヶ月齢から10歳齢までほとんど変化せず、10歳以上では上昇傾向にあることや加齢に伴う体重増加が関与していると考えられた。雌では発情が平均寿命まではほぼ定期的(7ヶ月間隔)に、それ以後も間隔が不規則になる傾向があるが、みられた。飼育管理下のビーグル犬では雌雄ともに個体差はあるが、集団でみると加齢に伴うBMDの減少はほとんどみられなかった。, 第23回日本骨形態計測学会}, title = {ビーグル犬の脛骨近位端の骨密度の年齢変化}, year = {2003} }