@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059816, author = {内堀, 幸夫 and 安田, 仲宏 and 藤高, 和信 and ベントン, エリック and 内堀 幸夫 and 安田 仲宏 and 藤高 和信}, month = {Jun}, note = {放医研のHIMACの重イオンビームを利用して、国際宇宙ステーション及びスペースシャトル内で使用される各国(NASA, NASDA, ESA, RSAなど)の放射線防護を目的とした各種放射線モニターの相互比較実験を実施している。主として、アクティブ測定器とパッシブ検出器に大別して、年にそれぞれ一度ずつ実験を行っている。この実験は、InterComparison for Cosmic-ray with Heavy Ion Beams At NIRSの頭文字をとり、ICCHIBANプロジェクトと呼ばれる。 アクティブ検出器としては、NASAジョンソン宇宙センターのIV-CPDSシリコンテレスコープ検出器、ISS用組織等価ガス比例計数管(TEPC)、ESAのDOSTELシリコンテレスコープ検出器、NASDAのRRMD-IIIシリコンテレスコープ、放医研のLiulin-4Jシリコンポータブルスペクトロメータが参加し、2002年2月(ICCHIBAN-1)および2003年3月(ICCHIBAN-3)に実験を行った。各国より10人の外国人研究者および国内から15人の研究者が参加し、それぞれ、4日間にわたって、実験を行った。使用したビームは、ICCHIBAN-1では、炭素400MeV/uおよび鉄400MeV/u、ICCHIBAN-3では、シリコン800MeV/uおよび鉄500MeV/uである。各放射線モニターへの照射の前に、プラスチック検出器、シリコンスタック検出器、ToF検出器、レンジ測定器などで、ビームの特性を測定した。各放射線モニターは、照射室外からコントロールされるXZおよび回転ステージに設置され、ビーム照射位置を変えながら、実施された。実験終了後、各測定器から取得された、各条件におけるLET分布、測定線量、平均線質係数などのデータについての報告を受け、比較検討を行っている。 パッシブ検出器に対しては、10cm程度の広く一様なビームを使用して2002年5月に実験が行われた。TLD、OSL、CR-39などの検出器パッケージが、各国の10機関から送付され、全く同じ条件で照射された。ロシア、オーストリア、米国からの実験参加者もいた。ビームはヘリウム150MeV/u、炭素400MeV/u、シリコン490MeV/uおよび鉄500MeV/uを使用した。検出器パッケージへの照射は、照射強度を段階的に変える“Linearity実験”、ターゲットを使用した“Fragment実験”および、照射線量および照射核種を参加者に知らせない“Unknown実験”のそれぞれが行われた。照射線量は、電離箱あるいは、低線量の場合にはシンチレーション検出器による測定から決定した。これらの照射線量と各検出器からの測定線量との比較を行っている。 このような相互比較実験により、これまで宇宙環境で測定された線量分布の測定値の相違についての新たな知見をえて、相違を一致させうると考える。また、HIMACの重イオンビームを宇宙放射線モニターに対する標準線源として確立させることを考えている。このICCHIBAN実験として、さらに、2003年の5月にパッシブ検出器に対するICCHIBAN-4および2004年2月頃にアクティブ検出器に対するICCHIBAN-5を実行することを考えている。また、2003年9月には米国Loma Linda大学のサイクロトロンにおいて、陽子線を使用したProton-ICCHIBANを実行する予定である。また、より高いエネルギーの重イオンにたいする実験を2004年に米国ブルックヘブン国立研究所で行うことを計画している。, 第37回研究発表会}, title = {宇宙放射線モニターの国際比較実験 (ICCHIBAN)}, year = {2003} }