@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059807, author = {山本, 一英 and 坂下, 哲哉 and 宮本, 霧子 and 山本 一英 and 坂下 哲哉 and 宮本 霧子}, month = {Jun}, note = {【目的】ITERを誘致している日本にとってH-3の環境中拡散移行予測モデルの高度化の必要性はなお高い。Windows上で動作しVisual Basic言語で作成された放医研ランダムウォーク型大気拡散プログラム(E E System Atmospheric Dispersion)をH-3用に変換し、平衡状態を仮定したガウスプルームモデルとの比較、IAEA-BIOMASSテーマ3におけるカナダのチョークリバー研究所の実測データとの比較によりその検証を行う。【方法】放医研が開発したEESADは、粒子拡散法(ランダムウォーク法)1)を用い、計算時間を短縮するために濃度計算にKDE(Kernel Density Estimator)法2)が用いられている。同じ手法を用いてトリチウムを扱えるように改良し、さらにH-3の水蒸気形(HTO)と水素形(HT)の存在比率を色の濃さで表す等、計算結果の視覚化に努めた。また、乾性沈着と湿性沈着、地表面に沈着した後の再放出についてもモデル化を行った。【検証結果】放出源から水蒸気形(HTO)トリチウムが一定の単位放出量で放出された場合の、一定気象条件・定常状態下の大気中トリチウム濃度を評価し、ガウスプルーム法と比較した。図1に示すように放出源近傍において風下距離に対する大気中トリチウム濃度はほぼガウスプルーム法と一致した。また、実測データによる検証を行うため、BIOMASS計画(テーマ3)のカナダチョークリバー研究所付近の測定データとの比較を行った。降雨の気象条件も考慮しEESADで評価したところ、表1に示すように、大気中トリチウム濃度は観測値との良い一致が見られた。雨水中トリチウム濃度や土壌中トリチウム濃度については、沈着モデルやそのモデルパラメータ等、今後更に検討していく予定である。1)茅野政道ら、3次元風速場を用いた粒子拡散法による複雑地形上の被曝線量評価モデル、日本原子力学会誌、Vol.26,pp.526-534(1984)。2)茅野政道ら、緊急時環境線量情報予測システムSPEEDIによる野外実験シミュレーション、JAERI-M 83〜233(1984), 第37回研究発表会}, title = {ランダムウォーク型トリチウム大気拡散モデル(Tritium-EESAD)の開発と検証}, year = {2003} }