@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059805, author = {福田, 俊 and 飯田, 治三 and Burgada, Ramon and Bailly, Theodorine and 福田 俊 and 飯田 治三}, month = {Jun}, note = {【目的】Ca-DTPAおよびZn-DTPAは種々の放射性物質の体外除去効果や毒性研究成果と、多くのプルトニウム(Pu)などの体内摂取事故時の治療で使用された経験があり、国内外において原子力関連施設等に備蓄されている。しかし、DTPAの体外排泄促進効果は、Puの物理化学性状、摂取経路、治療スケジュールなどの条件により大きな差があり、創傷汚染に対する除去効果は低く、発ガンのリスク低減効果が明確に確認されない例も少なくない。したがって、DTPA以後もさらに優れた除去剤の開発が進められており、その中のフランスで合成されたLIHOPOが、DTPAよりも優れた体外排泄促進効果のあることを昨年の本学会で報告した。今回はさらに高い効果を期待してフランスで合成されたDTPPとCAPの2種類のキレート剤の効果について、LIHOPOおよびCa-DTPAと比較検討した。 【方法】Puを筋肉内投与した25頭の雌ラット(8週齢)を5群にわけ、4群にそれぞれ30mmol/kgのDTPP, CAP, LIHOPOあるいはCa-DTPAを1日1回、3日間腹腔内投与した。第1日目の投与は、Pu投与1時間後に行った。他の1群は対照群とした。ラットは個別代謝ケージで飼育、24時間毎に糞尿を分離採取し、4日後に臓器および血清を得た。 【結果】尿中排泄率は、第1日目にはDTPPが最も高かったが、第2および3日目はCa-DTPAが最も高い値を示した。糞中排泄率は、第1~3日の間、LIHOPOが他のどの除去剤よりも有意に高値を維持した。3日間の糞尿中への総排泄率は、LIHOPOが最も高く、Ca-DTPA, DTPPAの順で有意に高値を示したが、CAPは対照群との差はみられなかった。臓器および血清中のPu濃度はLIHOPO群の肝臓、大腿骨、血清、DTPPのPu投与部位の筋肉、Ca-DTPAの肝臓、大腿骨がそれぞれ対照群より有意に低い値を示した。 【考察】今回新たに検討したDTPPの糞尿中へのPu排泄効果は、LIHOPOだけでなく、Ca-DTPAよりも効果は低かったが、LIHOPOより腎臓、大腿骨、筋肉の平均濃度は低く、脾臓と血清では同じであったことから、毒性の検討は必要であるが、投与量の増加によって高い効果が得られる可能性が示唆された。今回の結果から、LIHOPOはDTPAよりも高いプルトニウム除去効果があり、現在最も優れた除去剤であることが再確認された。しかし、LIHOPOの総排泄率でも投与量の2.4%であり、今後も開発研究が必要と判断された。, 日本保健物理学会第37回研究発表会}, title = {キレート剤LIHOPO, CAP, DTPP, DTPAのプルトニウム除去効果}, year = {2003} }