@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059797, author = {山田, 滋 and 高田, 忠敬 and 伊藤, 博 and 尾形, 佳郎 and 浅野, 武秀 and 山本, 宏 and 中郡, 聡夫 and 吉田, 雅博 and 西郷, 健一 and 辻井, 博彦 and 加藤, 博敏 and 税所, 宏光 and 山田 滋 and 伊藤 博 and 尾形 佳郎 and 浅野 武秀 and 山本 宏 and 中郡 聡夫 and 吉田 雅博 and 辻井 博彦 and 加藤 博敏 and 税所 宏光}, month = {Jun}, note = {膵癌に対する治療は現在外科的切除が主流であるが、5年生存率は極めて低い。この原因は、後腹膜における微小癌遺残による局所再発が肝転移と並んで主なものと考えられている。後腹膜再発の対策として、放射線併用療法が施行されてきたが、従来のX線照射では十分な治療効果を得ることが出来なかった。我々は1994年より1300例以上の重粒子線治療を行った。これらの結果より、重粒子線は1.従来の放射線に抵抗性を示す腺癌や肉腫さらに低酸素細胞などに効果が高く、2.ミリ単位で照射線量を制御可能な優れた線量分布が得られることより腸などの臓器を避けることが可能であることなどが示された。 術後の局所再発を抑え治療成績を向上するため、2000年より膵癌に対する術前重粒子線治療の第I/II相試験が開始された。目的は、術前重粒子線治療(4週間・16回照射)の正常組織反応および抗腫瘍効果を明らかにし、併せて膵癌に対する炭素イオン線治療技術を開発、確立することである。適格条件は、画像診断による臨床進行度が病期I〜IVa(A2とA3は対象外)の膵癌原発の浸潤性膵管癌である。重粒子線としては炭素イオン線を用い、照射線量は44.8GyEから開始した。2002年8月までに18例エントリーし治療を行い、治療後6ヶ月以上経過した10症例を解析した。部位は頭部6例、体尾部3例、頭・尾部が1例であり、照射前臨床病期は全例IVa期であった。全例に手術が施行され、9例は切除術、1例にバイパス術が施行された。副作用では、消化管・骨髄・皮膚などにgrade3以上(NCI-CTC)を認めていない。治療成績では、現在までのところ局所再発は1例も認められず、10例中6例生存中で、最も長期生存している症例は25ヶ月である。死亡した4例中3例は開腹時に病期がIVbであった。以上の結果より膵癌に対する術前重粒子線治療は安全に施行され、かつ効果の高い治療法として期待された。, 第103回日本外科学会定期学術集会}, title = {膵癌に対する術前重粒子線治療の第I/II相試験}, year = {2003} }