@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059543, author = {長谷川, 正午 and 福田, 俊 and 飯田, 治三 and 長谷川 正午 and 福田 俊 and 飯田 治三}, month = {Sep}, note = {【目的】炭素線照射により,骨密度(BMD)は減少する.これらの作用機序として,重粒子線による骨芽細胞および破骨細胞への障害の結果,海綿骨優位の骨塩消失が急速に起こり,骨量が低下していくと考えられる.今回われわれは成長期ラットを用いてBMDの経時的変化に着目し,X線照射と比較し検索した. 【方法】実験動物には10週齡のWistar系雌ラットを35匹使用し,非照射群,炭素線0.5,1.0,5.0GyE照射群,X線0.5,1.0,5.0Gy照射群の7群とした.なお必要な例数設定を両側T検定における検出力ベースの例数設計に基づき,各群5匹とした.炭素線照射は, HIMACを使用し,炭素線290MeV, LET; 50 keV/μm,X線照射は,200kV,20mAの条件にて無麻酔下で1回全身照射を行った.照射前,照射後2,4,6,8,10,12週間後pQCTにて右脛骨のBMDを連続測定した.測定部位は,骨端軟骨板より3mmおよび12mmの部位にて行い,3mm部の海綿骨BMD,12mm部の皮質骨BMD,Stress Strain Index(SSI)を測定した.照射12週間後,ラット屠殺時に血清は骨代謝マーカーとして骨型ALP,P,TRACPおよびCa濃度の測定に供し,尿は骨代謝マーカーとしてピリジノリンの測定に供した.右脛骨を摘出し,骨形態計測用にVillanueva bone stainで染色し,通法に従い薄切切片標本を作製した.計測部位はpQCTと同部位とし,透過光にて海綿骨量(BV:μm2),全組織量(TV:μm2),海綿骨骨梁面(BS:μm)を計測,落射蛍光下に一重・二重標識面(SLS,DLS:μm),二重標識幅(DLW:μm),類骨面(OS/BS:%)を複数視野にわたり計測した. 【結果】炭素線5.0GyE照射群では,X線5.0Gy照射群と比較し,明らかな海綿骨BMDおよびSSIの減少が認められた.経時的変化としては,照射2週間後より非照射群と比較し,炭素線5.0GyE照射群およびX線5.0Gy照射群では明らかな海綿骨BMDの減少を認め,12週を経過した後も海綿骨BMDの回復は認められなかった. 【考察】細胞の機能低下による低代謝回転型の骨量減少が示唆された., 日本放射線影響学会第45回大会}, title = {重粒子線ラット全身照射が骨密度に与える影響}, year = {2002} }