@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059541, author = {長谷川, 正午 and 福田, 俊 and 飯田, 治三 and 高田, 幸宏 and 長谷川 正午 and 福田 俊 and 飯田 治三}, month = {Jun}, note = {【目的】走行運動による骨密度(bone mineral density: BMD)の維持・増加は,萩原らの報告により明らかとなっている.またMilk Basic Protein(MBP)による骨強度・骨量の増加は高田らの報告により明らかとなっている.しかし,それら有効な因子の複合効果についての報告は未だ認められない.そこで,今回われわれは走行運動負荷とMBP服用の相互作用を明らかとするためBMDの経時的変化にも着目し,検討した. 【方法】実験動物は,10週齡のWistar系雄ラットを使用し,コントロール群,走行群,MBP投与群,走行+MBP投与群の4群に分け,必要な例数設定を両側T検定における検出力ベースの例数設計に基づき,各群5匹とした.走行負荷は小動物用トレッドミル装置を用いて8週齡より走行馴致し,10週齡より走行負荷を開始した.走行速度は分速15mとした.走行負荷は1日1回30分,6週間行った.Milk Basic Protein(MBP)の投与は ,走行負荷と同時に100mg/1kg となるように経胃的に開始し,走行運動負荷後,毎日投与した.なお.走行前後の体重測定を行い,増加体重量(終了時体重-開始時体重)を求めた.実験開始前日,実験開始2週間後,4週間後,6週間後peripheral quantitative CT(Norland社製XCT960A)にて右脛骨の骨BMDを連続測定した.測定部位は,骨端軟骨板より3mmおよび12mmの部位にて行い,3mm部の海面骨密度,12mm部の皮質骨密度,Stress Strain Index(SSI),皮質骨厚を測定した.実験開始より6週間後,ラットはケタラールを用いて安楽死させた.採血・採尿を行い,血清は骨代謝マーカーとして骨型ALP、P、TRACPおよびCa濃度の測定に供した。尿は,骨代謝マーカーとして尿中デオキシピリジノリンの測定に供した.右脛骨を摘出し,骨形態計測用にBillanueva bone stainで染色し,Methylmethacrylateに樹脂包埋の後に5μmの薄切切片標本を作製した.骨形態計測は光学顕微鏡に接続した半自動画像解析装置使用し計測を行った.測定部位はpQCTと同じ部位とし,骨端軟骨板から3?とし,複数視野を測定した.硬組織切片標本では透過光にて海綿骨量(BV:μm2),全組織量(TV:μm2),海綿骨骨梁面(BS:μm)を計測,落射蛍光下に一重・二重標識面(SLS,DLS:μm),二重標識幅(DLW:μm),類骨面(OS/BS:%)を計測した. 【結果】全群,週齡の増加とともに海面骨BMDは増加傾向を示したが,4週間後,6週間後においてコントロール群と走行+MBP投与群の間に統計学的に有意な差(p<0.05)が認められた. 【考察】Sakamotoらは,8週齡ラットに分速18m,60分,8週間の強制走行を行い,non-OVX群での脛骨BMDの増加を報告している.TakadaらはOVXラットでのMBP経口投与での骨強度の増加を報告している.今回の実験結果では,これらの複合効果が明らかに認められる結果となり,骨粗鬆症の予防という観点からも有効であることが示唆された.しかもこれらの複合効果は,走行負荷開始後2週間ほどから現れ,4週間後では明らかに認められ,さらに6週間後において効果の差が増大傾向を示すことからも,これらの複合効果には.持続することが重要な因子であることも示唆された. 【結論】走行運動とMBPの複合効果が認められ,BMDの明らかな増加が認められた., 第22回日本骨形態計測学会}, title = {走行運動とMilk Basic Protein (MBP)の複合効果による骨密度変化}, year = {2002} }