@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059486, author = {小木曽, 洋一 and 山田, 裕 and 小木曽 洋一 and 山田 裕}, month = {Oct}, note = {酸化プルトニウムを吸入暴露したラットでは、主として細気管支から肺胞に到る下部気道上皮より腺腫・腺癌・腺扁平上皮癌・扁平上皮癌が頻発するが、これらの上皮性腫瘍の細胞起源(放射線発がんの標的細胞)の相違・関係などについては充分明らかにされていない。今回、酸化プルトニウム吸入暴露ラットの原発肺腫瘍135例(腺腫14、腺癌65、腺扁平上皮癌39、扁平上皮癌19)および比較のためX線照射ラットの原発肺腫瘍21例(腺腫9、腺癌9、腺扁平上皮癌1、扁平上皮癌2)のパラフィン切片を用いて、肺胞のType?特異的抗SP-Aまたは細気管支のClara細胞特異的抗CC-10抗体(Univ.Pittsburgh Prof.G.Singhより供与)によるABC免疫組織染色を施し、鏡検により腫瘍病巣ごとの陽性細胞分布を検討した。その結果、プルトニウム誘発肺腫瘍病巣中のSP-A/CC-10それぞれの陽性率は、腺腫で74/71%、腺癌で66/38%と、やや異なる分布を示すものの、その多くはType?あるいはClara細胞由来か、その混合と考えられた。これに対して腺扁平上皮癌では17/2%、扁平上皮癌では4/0%と多くが陰性であった。X線誘発肺腫瘍では、肺腫瘍で25/44%、腺癌で31/31%とプルトニウムの場合と比べて低いものの、いずれかの細胞に由来する腫瘍が1/3ずつを占めたが、腺扁平上皮癌および扁平上皮癌ではいずれもすべて陰性であった。以上より放射線誘発肺腫瘍の起源となる標的細胞は、線質・被爆様式による差異はあるものの、腺腫・腺癌では細気管支のClara細胞あるいは肺胞のType?細胞であることが示され、ICRP(Pub.66/94)及びNCRP(Rep.125/97)の記述と一致する。一方、扁平上皮化生を伴う腫瘍ではいずれの細胞抗原も陰性であり、他の上皮細胞由来か、あるいは腫瘍発生・分化課程における抗原消失のいずれかによるものと考えられる, 日本放射線影響学会第44回大会}, title = {酸化プルトニウム吸入ラット誘発肺腫瘍の細胞起源について}, year = {2001} }