@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059472, author = {物部, 真奈美 and 安藤, 興一 and 物部 真奈美 and 安藤 興一}, month = {Oct}, note = {【目的】宇宙線やラドンから放出されるα粒子は高密度電離放射線であり、直接作用による障害が大きい。高密度電離放射線による損傷は、防護剤により直接損傷を防ぐことができないため防護が難しい。X、γ線のような電離密度の低い放射線は大部分ラジカルが関係する間接作用による障害である。間接作用による障害はラジカルスカベンジ剤(DMSO, ethanol, SH-compound類など)により減少することが知られている。  本研究ではアルコール飲料摂取による放射線防護効果を調べるため、ビールを飲んだ後の血液にX線、炭素イオン線を照射し、正常リンパ球における不安定型染色体異常(二動原体染色体、染色体断片)の減少効果を検討した。 【材料と方法】ビールを700ml飲酒後0.5、1、2、3、4時間でヘパリン採血し、全血を200 kVp X線またはLET 50 keV/オm炭素イオン線を各線量で照射後20%FBS、PHA、コルセミドを含むRPMI 1640で53時間培養し、分裂中期染色体標本作成後、100細胞あたりの二動原体染色体、染色体断片をカウントした。線量効果曲線をα-βモデルに当てはめて解析した。 【結果と考察】飲酒前の血液に比べ、飲酒後血液における放射線誘発染色体異常は有意 (p<0.05) に減少した。X線よりも炭素イオン線誘発染色体異常の減少が顕著だった。またこの効果は飲酒後最高4.5時間安定に持続した。現在、特に高密度電離放射線誘発染色体異常を減少させる原因を探索中である。この現象が生体内の代謝により誘発されるものであれば、重粒子線治療におけるRBE(生物学的効果比)を決定する細胞内因子に関係する可能性がある。また、飲酒または飲酒と同様の効果をもつ物を摂取した場合染色体異常頻度を生物学的線量評価として利用すると線量の過小評価になる可能性がある。}, title = {ビール摂取による染色体異常減少効果}, year = {2001} }