@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059351, author = {高橋, 桃子 and 古澤, 佳也 and 青木, 瑞穂 and 高倉, かほる and 高橋 桃子 and 古澤 佳也 and 青木 瑞穂 and 高倉 かほる}, month = {Sep}, note = {アポトーシスは、生体の発生及び成長過程において不必要もしくは個体に害を及ぼすと判断された細胞、あるいは、外部因子により損傷を受けた細胞が、細胞内の遺伝子発現により死に至る過程である。アポトーシスを誘発する外部因子の一つとして、放射線とそれにより誘発される遺伝子群の研究が進められている。また、アポトーシスは細胞のDNA損傷修復機構、細胞周期の調節機構とも密接に関わりあっており、これらの遺伝子が互いに作用しあうデータも数多く発見されている。今回の実験では、DNA修復関連遺伝子ku70(非相同性末端結合修復に関与する)及びrad54(相同組換え修復に関与する)をノックアウトしたトリリンパ球細胞DT40を用いた。DT40の親株、ku70-/-、rad54-/-、ku70-/-/rad54-/-の四種を用いて、5GyのX線照射後のアポトーシス発生頻度で、培養時間依存性の解析を行った。X線の線源はPantak-320S(Shimazu Mechtem)で、200kVp、20mA、0.5mmCu/Alを用いた。解析法は、蛍光色素による核凝縮、DNA断片化、カスパーゼ活性の定性及び定量で行った。実験の結果、親株及びrad54-/-は、X線照射後から約2時間で急激にアポトーシスを誘発した。これは、通常のリンパ細胞におけるアポトーシス発生時間と比べてやや早期である。これに対して、ku70-/-及びku70-/-/rad54-/-は、同条件照射後から約20時間以上の培養時間を経過してからアポトーシスを誘発した。この結果は、DT40における早期に発生するアポトーシスにはKu70が関与している可能性を示唆しており、この結果を踏まえて、Ku70が関与するシグナル伝達に関して考察を試みた。なお、今回の実験に用いた四種のDT40は、京大原子炉実験所の内海博司先生より譲り受けたものであることを記し、ここに感謝の意を表します。, 日本放射線影響学会第45回大会}, title = {トリリンパ球B細胞DT40を用いた放射線誘発性アポトーシスの解析}, year = {2002} }