@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059342, author = {物部, 真奈美 and 小池, 幸子 and 鵜澤, 玲子 and 青木, 瑞穂 and 高井, 伸彦 and 扶川, 武志 and 古澤, 佳也 and 安藤, 興一 and 物部 真奈美 and 小池 幸子 and 鵜澤 玲子 and 青木 瑞穂 and 高井 伸彦 and 扶川 武志 and 古澤 佳也 and 安藤 興一}, month = {Sep}, note = {【目的】前回我々はアルコール飲料であるビールを飲むことにより放射線誘発ヒトリンパ球染色体異常が減少することを報告した。しかしビールがリンパ球以外の臓器に対しても放射線防護効果があるのか否かについて判っていない。そこで我々は、マウスを用いてビールによる放射線防護作用を検討した。【材料と方法】C3H/He雌マウスにアルコール濃度5.5 % (V/V)ビールまたは生理食塩水を1ml経口投与し、その30分後に137Csγ線またはLET 50 keV/μm炭素イオン線を全身照射した。またγ線照射では照射後5分以内にビールまたは生理食塩水を1ml経口投与する実験も行った。いずれの照射でも30日後における個体死を調べて、LD50/30を求めた。【結果】γ線全身照射30分前にビールを経口投与した群のLD50/30は7.8 Gy、生理食塩水投与群は7.3 Gyであった。炭素イオン線照射30分前にビールを経口投与した群のLD50/30は6.6 Gy、生理食塩水投与群は5.9 Gyであった。ビールはγ線、炭素イオン線の両放射線に対して防護効果を示した。また、γ線照射後5分以内にビールを投与した場合のLD50/30は7.4 Gy、生理食塩水投与群は7.2 Gyであり、照射後投与においてもわずかであるがビールが防護効果を示すことが明らかとなった。血中エタノール濃度は、ビール経口投与後30分で最大(142 mg/dl)であり、5時間後もとに戻った。【考察】アルコールはラジカルスカベンジ作用により放射線障害を軽減することがよく知られている。LET 50 keV/μm炭素イオン線の大部分の効果は直接作用によるものだが間接作用による作用も少なくない。しかしLET 50 keV/μm炭素イオン線でもγ線と同等の防護効果が得られたこと、またγ線照射後投与でも効果が見られたことから、結論としてこの放射線防護効果がビールに含まれるアルコールのOHラジカルスカベンジ作用によるものだけではないことが示唆された。}, title = {ビール経口投与によるマウスでの放射線防護}, year = {2002} }