@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059338, author = {青木, 瑞穂 and 古澤, 佳也 and 安藤, 興一 and 青木 瑞穂 and 古澤 佳也 and 安藤 興一}, month = {Sep}, note = {【目的】1994年から放射線医学総合研究所で重粒子線がん治療の臨床試行が開始され、すでに1000人を越す患者が治療を受けている。この臨床試行により、癌の種類・組織型により治療成績がX線とは異なった振る舞いを見せることが明らかになってきた。そこでX線と重粒子線で治療効果の最も大きく異なった癌(悪性黒色腫)と治療成績に大きな差の見られなかった癌(扁平上皮癌)について、がん細胞の増殖抑制を指標にして放射線の種類によって異なる生物効果を調べた。 【方法】これまでにヒト腫瘍由来の悪性黒色腫細胞(13株)と扁平上皮癌細胞(3株)を収集した。このうち悪性黒色腫について、放医研においてX線と臨床試行に用いられている炭素線(6cmに拡げた拡大ブラックピーク(SOBP))の中心で、治療の際にがん組織が照射されていると考えられている平均的LET値(50keV/mm)の位置で細胞を照射し、生存率曲線を得てそれぞれの生存率曲線パラメータを得た。これら以外の細胞については現在、検討中である。 【結果】6種の悪性黒色腫感受性の違いを10%細胞生存率(D10)で比較すると、X線ではD10 = 4.68±1.07Gyで、6種の細胞間でのD10で評価した感受性の違いは標準偏差として23%あったが、炭素線ではD10 = 2.81±0.35Gyと小さくなっているとともに、細胞株間での感受性の違いが12%に収束し、細胞間での差が小さくなっていた。少なくともこれらの悪性黒色腫細胞では、X線と比較して重粒子線では平均値として1.7倍(= 4.68/2.81)高いRBEが示され、更に同じ悪性黒色腫細胞の中での細胞株の違いによる差も収束することは、治療にとっての重粒子線の優位性を示しているかもしれない。また現在検討中の細胞種及び扁平上皮癌との感受性や他の生存率曲線パラメータの違いに関しても報告する。, 日本放射線影響学会第45回大会}, title = {X線と重粒子線に対する悪性黒色腫と扁平上皮癌の放射線応答}, year = {2002} }