@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059337, author = {古澤, 佳也 and 邵, 春林 and 青木, 瑞穂 and 小林, 泰彦 and 舟山, 知夫 and 和田, 成一 and 古澤 佳也 and Shao Chunlin and 青木 瑞穂 and 小林 泰彦 and 舟山 知夫}, month = {Sep}, note = {非照射細胞が被照射細胞から影響を受けるバイスタンダー効果について、化学物質によるその効果の修飾と信号伝達経路を調べる事を目的として、コンフルエントに培養したヒト繊維芽細胞(AG1522)を用いて研究を行った。実験は放医研HIMACの炭素線(〜100 keV/mm)で照射した細胞の微小核形成と細胞周期のG1期停止を調べた。ひとつの細胞が平均0.1粒子程度の炭素線でしか照射されないような非常に低線量の照射で高い効率で起こる微小核形成が見られ、これからバイスタンダー効果が示唆された。この効率は細胞間信号伝達(GJIC)を増強させる8-Br-cAMPの添加で増強された。他方、この効率は活性酸素種(ROS)を抑制する5% DMSOの添加で抑制され、GJICを阻止するリンデン(0.1 mM)の添加で消失した。さらに放射線によるG1細胞周期停止も8-Br-cAMPで増強され、同様にDSOで抑制、さらにリンデンで阻止された。  原研高崎研のマイクロビーム照射装置もこの研究に用いた。コンフルエントにした細胞集団の中の一つの細胞をアルゴン(〜1260 keV/mm)またはネオン(〜430 keV/mm)の単一粒子で照射した場合に、非照射細胞の多くに微小核形成が見られた。また細胞集団の中の被照射細胞の数を増やすと微小核形成の効率は上昇した。しかし、ひとつの細胞に対する照射粒子数を増やしても微小核形成の効率に際だった違いは認められなかった。この場合にもバイスタンダー効果による微小核形成はDMSO添加により抑制され、リンデン添加で阻止された。  ランダムビームとマイクロビームによる実験の結果は共に放射線誘発バイスタンダー効果にROSとGJICが関与していることを示し、細胞間隙チャンネルが放射線によって誘導される化学物質の放出と伝達に重要な役割を果たしている事が示唆された。, 日本放射線影響学会第45回大会}, title = {ヒト線維芽細胞の細胞間隙チャンネルを介した放射線誘発バイスタンダー効果}, year = {2002} }