@misc{oai:repo.qst.go.jp:00059037, author = {神田, 玲子 and 南久松, 眞子 and 早田, 勇 and 神田 玲子 and 南久松 眞子 and 早田 勇}, month = {Oct}, note = {【目的】第41回大会において我々は薬剤誘発性の染色体凝縮像に見られる環状染色体を指標とした線量推定法(PCC-R法)を発表した。分裂中期細胞を分析する従来の線量推定法では推定可能線量の上限が6-8Gyと言われているが、PCC-R法では20Gyまでの線量推定を行うことができる。1999年9月に起きたJCO事故の際は重度被曝者の線量推定にPCC-R法が初めて適用され、その迅速性と信頼性が実証された。そこで本研究ではPCC-R法および従来法を用いて、重度被曝者3名における染色体異常出現頻度の時間経過や細胞内分布について比較検討を行った。 【方法】被曝9,23及び48時間後にA氏(24.5)、B氏(8.3)、C氏(3.0)より染色体分析用の採血が行われた(括弧内の数値は被曝線量推定値、単位はg線相当)。C氏からは3.5,6.5及び14ヶ月後にも採血を行った。血液よりリンパ球を分離し48時間培養した。PCC-R法用培養系には47時間目にオカダ酸を、従来法用には培養開始時にコルセミドを添加した。放医研の常法に従いギムザ標本を作製し顕微鏡観察を行った。 【結果】PCC-R、二動原体(Dic)及び環状染色体(Ring)の頻度及び細胞内分布については被曝後9,23,48時間のサンプル間で差異は見られなかった。PCC-R,Dic及びRingの細胞内分布とポアソン分布を比較した結果、B氏とC氏では線量の不均等性がやや見られた。またC氏の場合PCC-RとRingの半減期は8.7ヶ月と同じであり、Dic(13.7ヶ月)より短かった。 【考察】被曝9時間目では体内のリンパ球はほぼ均衡状態に混合しており、その後48時間目までは、細胞損傷の多さによらずリンパ球がランダムに血中より消失していることが示唆された。またRingとDic のin vitroでの半減期はほぼ同じとする最近の知見と本研究の結果を合わせて考察すると、環状染色体を選択的に排除する生体内機構が存在すると思われる。}, title = {東海村原子力施設臨界(JCO)事故の重度被曝者に見られた染色体異常の動態学的解析}, year = {2001} }