@article{oai:repo.qst.go.jp:00058920, author = {高草木, 洋一 and 高草木 洋一}, journal = {第 12 回 QCM 研究会セミナー}, month = {Aug}, note = {生命活動は, 絶え間ない分子の動きのもとに営まれている。飲食物として取り込んだ成分を消化・吸収・代謝し, 活動の源となるエネルギー (ATP) や生体の構成成分を産生する。必要となる酸素は, 肺よりヘモグロビンへと取り込んで血流にのせ, 心臓の駆動力で他の器官や末端組織などに運ぶ。不要となった二酸化炭素や老廃物は, 血管やリンパ管を通じて運ばれ, しかるべき臓器より排気あるいは排泄される。また, 免疫系細胞が絶えず生体内の異常を監視し, シグナル伝達分子を介して異物侵入や異常細胞の発生を認知・伝達しながら, その排除や修復を続けている。このような各種化学反応と体循環とが意識とは関係なしに絶え間なく続くことで, その個体の恒常性は維持されている。一方で, 何らかの外来物や刺激によってその生命活動に不調や不都合が生じたとき, その恒常性は破綻し, いわゆる疾患状態に陥る。 \n このような生体内分子の動きをあるがままに追跡し, その未解明の仕組みを明らかにすることは, 生命の根源的な理解につながるとともに, 疾患の発症メカニズムの解明やその修復手段の開発基盤を提供する。すなわち, 疾患の診断法や治療法開発, 予防医学的な対策を講じるための知識や手段を提供し, 安心安全な医療の確立と健康増進に大きく貢献する。 \n 演者は, 超高齢社会の我が国で 2 人に 1 人が患うと言われている「がん」の克服へと貢献すべく, ①装置科学 (センシング技術), ②小分子, ③分子ダイナミクス (相互作用・代謝) を柱として、その診断治療技術の開発に取り組んでいる。本講演では, QCM 装置を利用したこれまでの研究成果や, スピン共鳴画像技術を応用した最近の取り組みについて, その具体例をあげながら紹介する。}, title = {バイオセンシングにより解き明かす生体内分子ダイナミクス}, year = {2018} }