@article{oai:repo.qst.go.jp:00058867, author = {保田, 隆子 (東京大) and 舟山, 知夫 and 三谷, 啓志 (東京大) and 尾田, 正二 (東京大) and 舟山 知夫}, issue = {1}, journal = {放射線生物研究}, month = {Mar}, note = {脳内免疫細胞であるミクログリアは、脳が傷害を受けると活性化し損傷した神経細胞を貪食・除去する保護的な役割を果たす一方で、炎症性サイトカイン等の神経傷害因子を産生し脳内へ悪影響を及ぼす要因となる側面もある。ヒトにおける脳腫瘍の放射線治療後の晩発影響として大きな問題となる認知機能低下は、ミクログリアの過剰な活性化による脳内炎症が脳神経を障害することによるものと推測されているものの、その発症に関する詳細は不明である。我々は量研機構の重イオンマイクロビーム照射装置を用いてメダカ胚脳へ局所照射をする技術を確立し、脳内の免疫機能を担うミクログリアの放射線応答反応を脳全体で解析した。局所照射により損傷した部位において活性化したミクログリアはその後脳全体へ拡がり、さらに沈静化することなく活性化した状態が数日間継続することが明らかとなった。本研究で明らかにされた、損傷した部位の外へ拡がるミクログリアの過剰な活性化が正常な神経組織へ炎症反応を拡げている可能性が考えられ、これがヒトの放射線治療予後に誘起される悪影響の一因である可能性が示唆された。}, pages = {31--43}, title = {メダカ胚で明らかになった放射線により活性化された脳内免疫細胞ミクログリアの動態}, volume = {53}, year = {2018} }