@article{oai:repo.qst.go.jp:00058798, author = {前田, 純 and 樋口, 真人 and 須原, 哲也 and Maeda, Jun and Higuchi, Makoto and Suhara, Tetsuya}, issue = {9}, journal = {臨床精神薬理}, month = {Sep}, note = {現在臨床で使用されている抗うつ薬は、急性効果として脳内細胞外のモノアミン濃度を上昇させる。しかしながら薬効発現には2-6週間以上の服薬が必要であるため、抗うつ薬の作用機序については不明な点が多い。そこで抗うつ薬慢性投与時の脳機能変化について検討されている。抗うつ薬の亜急性投与では5-HT1A自己受容体刺激によりセロトニン(5-HT)の遊離が抑制されているが、慢性投与時は自己受容体機能が低下し、5-HT遊離が起き易い状態に変化する。また、抗うつ薬慢性投与によるBDNFの遊離は、海馬神経の新生および機能・形態の変化を引き起こし、うつ様行動の緩解に関与している。さらに抗うつ薬慢性投与による転写因子変動および5-HT神経に関連するミクロRNAの存在が明らかとなっている。これらの結果は、抗うつ薬の治療反応性の予測や、より安全かつ短時間で薬効発現する抗うつ薬の創薬に有用な情報を与えるものと期待される。}, pages = {1003--1010}, title = {抗うつ薬慢性投与による神経伝達機能の変化とその臨床的意義}, volume = {20}, year = {2017} }