@article{oai:repo.qst.go.jp:00058640, author = {永井, 裕司 and 永井 裕司}, journal = {Isotope News}, month = {Oct}, note = {ヒトと類似の脳の構造・機能を有するサル類は、脳機能や精神神経疾患の生物学的基盤を検討する上で重要な役割を果たしている。特に近年は画像診断機器の発達に伴い、生きたまま脳内情報を全脳レベルで測定することが可能となり、様々な知見が蓄積されている。例えばMPTP投与によるサル類パーキンソン病(PD)モデルにおいて、PDモデルの進行とともにドーパミン神経終末密度をポジトロンCT(PET)測定すると、運動症状の進行に伴ってドーパミン神経終末密度も低下し、その低下部位が運動機能に関与しており運動症状と相関すること、またPDモデルの脳糖代謝をPET測定したところ、脳糖代謝パターンが患者と類似していたことなどが報告されている。機能的MRIを用いた報告では、ある脳機能に関与する部位の特定と役割について検証したり、ヒトと直接比較したり、多くの報告がある。このように疾患モデルを含むサル類と生体イメージングを組み合わせた手法は、対象疾患の発症機序の解明や脳機能の生物学的背景の検証に大きく寄与している。今回、我々を含む韓国と日本の複数の研究機関からなる共同研究チームは、これまで難しかったトゥレット障害の音声チックのサル類モデル作出に世界で初めて成功し、PETや電気生理学的手法を用いて音声チックが発現する脳内メカニズムについて報告した。本稿ではその解説をする。}, pages = {11--13}, title = {トゥレット障害の音声チック発症のメカニズム解明に新展開}, volume = {747}, year = {2016} }