@article{oai:repo.qst.go.jp:00058639, author = {樋口, 真人 and 樋口 真人}, issue = {3}, journal = {脳21}, month = {Jul}, note = {アルツハイマー病のイメージングとして、従来用いられてきた脳糖代謝・脳血流・脳形態画像は、信頼性が高く病態進行を反映するが、病態カスケードの最下流を捉えていると考えられる。疾患の早期診断と早期の治療介入を達成するためには、最上流である中核病理すなわちアミロイドβとタウの蓄積を、画像で捉える必要がある。アミロイドβ病変を捉えるポジトロン断層撮影(positron emission tomography; PET)は、アルツハイマー病の発症前診断や、除外診断に寄与しうるが、軽度認知障害中期以降はPETにおけるシグナル増加が頭打ちとなり、それ以降の病期進行を反映しないなどの問題もある。一方、タウ病変のPET薬剤が近年開発され、正常加齢からアルツハイマー病発症に至る病態進行や、発症後の重症化を反映する客観的指標がタウPETで得られつつある。また、タウPETにより、加齢に伴うAβと独立したタウの蓄積や、Aβ病態によるタウ蓄積部位拡大の加速が、生体脳で示されてきている。これらのイメージング所見は、高齢者脳における異常タンパク蓄積の多様性を示すとともに、多様性に基づいた治療戦略の必要性を支持するものである。}, pages = {64--71}, title = {アルツハイマー病のイメージングの進歩と臨床への応用}, volume = {19}, year = {2016} }