@article{oai:repo.qst.go.jp:00058636, author = {樋口, 真人 and 島田, 斉 and 須原, 哲也 and Higuchi, Makoto and Shimada, Hitoshi and Suhara, Tetsuya}, issue = {6}, journal = {老年精神医学雑誌}, month = {Jun}, note = {アルツハイマー病(AD)の中核病理は、アミロイドβペプチド(Aβ)とタウタンパクの脳内蓄積であり、これらの異常タンパク蓄積は、分子病態カスケードの最上流に位置すると考えられている。ADの診断補助として以前より用いられてきたMRIや脳血流・脳糖代謝画像検査は、このカスケードの最下流プロセスである神経細胞死を反映すると考えられるが、ADと正常高齢者を十分な精度で鑑別し、MCIからADへの移行予測にも役立ちうる。一方、カスケード上流を捉えるべく、Aβ病変(老人斑)やタウ病変に結合するポジトロン断層撮影(PET)薬剤が開発されてきた。これにより、正常高齢者やMCI患者におけるAβ蓄積とタウ蓄積の相互独立性ないしは相互作用が明らかになりつつあり、プレクリニカルADやAβ蓄積を伴わないタウ病態(primary age-related tauopathy; PART)など、多様な異常タンパク蓄積病理の進展様式が捉えられてきている。抗Aβ療法や抗タウ療法による治療介入を早期に行う戦略においては、正常高齢者やMCI患者のPETで検出されるAβおよびタウ病態の多様性に応じて、治療法の選択や介入ポイントの決定を行う必要があると考えられる。}, pages = {624--630}, title = {MCIとプレクリニカルADの神経画像バイオマーカーと神経病理学的背景}, volume = {27}, year = {2016} }