@article{oai:repo.qst.go.jp:00058493, author = {田中, 薫 and 季, 斌 and 王, 冰 and 根井, 充 and 田中 薫 and 季 斌 and 王 冰 and 根井 充}, issue = {726}, journal = {ISOTOPE NEWS、726、25-27、2014}, month = {Oct}, note = {最近、動物を用いた研究から、脳内のアルツハイマー病(AD)関連遺伝子の転写活性 は低線量X線照射(0.1Gy)により変化したと報告され(Lowe et al., Radiat. Res., 171, 53-65, 2009)、新たな低線量放射線リスクとして大きな関心を呼んでいる。 我々は、本報告を再検証し、低線量照射による認知機能やAD病理への影響を詳細に検 討するため、マウスをX線(0.1Gy)または炭素線(0.05Gyまたは0.1Gy)で全身照射した後、 海馬を採取し、AD関連遺伝子の発現を解析するとともに、学習や記憶機能はモーリス 水迷路テストを用いて評価し、またアミロイドβペプチド(Aβ)の沈着をPETで評価した。 更に、ADの病理学的変化はアミロイド前駆蛋白、Aβ、タウ蛋白並びにリン酸化タウ蛋 白の免疫染色により評価する等、多面的な検討を実施した。その結果、低線量単回照 射は、僅か数個のAD関連遺伝子に転写レベルの変化を誘導するが、認知機能やAD病理 に有意な変化を起こすものではないとも結論を得て、J. Radiat. Res.誌およびJ. Neurosci. Res.誌に論文発表した。  アルツハイマー病発症にかかわる低線量放射線リスクについて、本研究によって、 一定の(否定的)科学知見を提示したことはでき、社会的インパクトが高かった。}, pages = {25--27}, title = {低線量放射線被ばくと認知症発症-マウスモデルでの検証-}, year = {2014} }