@article{oai:repo.qst.go.jp:00058484, author = {遠藤, 浩信 and 島田, 斉 and 樋口, 真人 and 篠遠, 仁 and 須原, 哲也 and Endo, Hironobu and Shimada, Hitoshi and Higuchi, Makoto and Shinoto, Hitoshi and Suhara, Tetsuya}, issue = {7}, journal = {インナービジョン}, month = {Jul}, note = {精神疾患においては、統合失調症や気分変調症などで、それぞれ脳内でのドパミン、セロトニンなどの神経伝達の変調がその病態にかかわる可能性が示されてきており、その解明や治療薬の開発、治療薬の調節方法が進んでいる。一方、神経変性疾患では、病態に密接に関与する異常蓄積タンパクの解明が進み、家族性に発症する変性疾患においては、例えばアルツハイマー病(以下,AD)ではアミロイドβタンパク(Amiroid β:Aβ)の異常凝集が老人斑として病態に関与しているが、その前駆体であるβアミロイド前駆体タンパク (amyloid precursor protein: APP) をコードする遺伝子の異常など、原因遺伝子レベルまで解明が進んでいる(1)。経時的に異常タンパク蓄積の分布、程度、影響をみていくことは病態の解明、さらには治療法の開発、治療効果判定などに重要であるが、特に中枢神経系では存命時の病理学的な検索は侵襲性が高く、死後脳などの検索が主となるため客観的評価が難しい。分子イメージングにより、神経伝達物質の受容体やトランスポーターの分布・密度・動的な推移を評価することと、異常タンパクの蓄積を画像化することで、さらなる病態解明や治療ターゲットの選定が可能となりえる。前者は受容体へ結合した治療薬の受容体占有率などを評価することで、個人ごとに薬効を認めかつ副作用のない至適投与量を決めるテーラーメイド医療の実現にも寄与する可能性がある。後者は臨床症状の発現に先行する異常タンパクの蓄積を評価することで超早期診断を実現し、さらには近年開発が進められている、異常タンパク蓄積を抑える治療薬などの治療効果判定にも重要な役割を担うことが期待される。  本稿では精神・神経疾患における分子イメージング研究の現状と、今後期待される臨床への展開について述べる。}, pages = {58--62}, title = {精神・神経疾患における分子イメージングの現状と展望}, volume = {29}, year = {2014} }