{"created":"2023-05-15T14:42:25.973206+00:00","id":58158,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"13738220-6600-4bb6-8707-34e1695afe18"},"_deposit":{"created_by":1,"id":"58158","owners":[1],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"58158"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:repo.qst.go.jp:00058158","sets":["11"]},"author_link":["583447","583448"],"item_10004_biblio_info_7":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2012-03","bibliographicIssueDateType":"Issued"},"bibliographicIssueNumber":"1","bibliographicPageEnd":"83","bibliographicPageStart":"82","bibliographicVolumeNumber":"47","bibliographic_titles":[{"bibliographic_title":"放射線生物研究"}]}]},"item_10004_description_5":{"attribute_name":"抄録","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"2012年になって新年早々に開催された「平成24年東京RBC新春放談会」は平成24年1月21日(土)に千葉県野田市にある東京理科大学野田キャンパスにある薬学部15号館1階1511教室で行われ、30名を超える参加者が集まった。今回は3名の演者をお招きし、最初の演者として、電力中央研究所の馬替純二先生に「低線量・低線量率放射線の晩発影響」について講演していただいた。低線量・低線量率放射線の健康へのリスクは、もっぱら発がんを対象として評価されてきた背景があるが、近年の疫学研究では、これまで確定的影響であり、しきい値があるとされてきた晩発性疾患についても、しきい値のない確率的挙動を示すことが示唆されていることを紹介された。がん、心血管障害などの晩発性疾患の発症メカニズムに関する最近の知見についても触れ、低線量・低線量率放射線の晩発影響リスク評価の今後の研究の方向性について議論された。さらに面白いことに低線量率放射線の影響は高線量率の場合と全く逆の反応を示す場合があることや、ミトコンドリアが線量率効果のメカニズムにとって重要な役割を担っているとのことであった。\n続いて本談話会の準備をしていただいた東京理科大学の月本光俊先生に「放射線生物影響におけるATPシグナリング」について講演していただいた。放射線生物影響の新規メカニズムとして、細胞外へのATPの放出とATP受容体活性化を介した細胞外ATPシグナリングの関与を紹介していただき、γ線によって照射された細胞は、アニオンチャネルなどを介してATPを放出し、細胞膜上に発現するATP受容体(P2Y6受容体)が活性化することでEGFR活性化やERK1/2活性化などを誘導していることを説明された。ATPシグナリングを中心に放射光やマイクロビームを用いた研究を紹介され、他分野ツールをうまく利用し、研究を展開されていることが非常に印象に残った。\n短い休憩中に、簡単な参加者の自己紹介を行った。最後の演者は、日本原子力研究開発機構の大島康宏先生による「加速器・原子炉産RIを利用した癌治療および診断薬の開発」というタイトルで講演をしていただいた。加速器および原子炉を利用して医療応用可能な放射性同位元素を製造し、抗体等の癌特異的集積能を示す化合物へ標識することで、新たな癌の診断・治療薬の研究開発について紹介をしていただいた。特に、加速器産RIとしてβ+線放出核種である76Brを利用した癌のPET診断用トレーサー開発、原子炉産RIとしてβ-線放出核種である177Luを利用した新規内用放射線療法薬の開発の現状報告もしていただいた。臨床応用への展開はすぐにできないようであるが、癌治療における新しいアプローチとして大変期待がかかるプロジェクトであることがわかった。\n放談会終了後には、同キャンパスにある薬学部13号館食堂「みなも」にて、演者の馬替先生、月本先生と大島先生を囲んで、自由な放談が続いた。\n末筆ながら、2012年の東京RBC新春放談会を開催するにあたり、会場を提供していただいた東京理科大学薬学部の小島周二先生、月本光俊先生ならびに会場準備にご協力していただきました小島研究室の学生さんに感謝申し上げます。さらに東京RBC会員の皆様方にこの場を借りて感謝申し上げます。これからも東京RBCは、だれでも自由に参加でき情報交換や活発な議論・討論・放談をできる場を提供していきたいと思います。特に学生、若手研究者の方々や放射線生物学以外の分野の方々のご参加もお待ちしております。入会希望者は事務局までご連絡ください。入会金、年会費ともに無料です。","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_10004_source_id_9":{"attribute_name":"ISSN","attribute_value_mlt":[{"subitem_source_identifier":"0441-747X","subitem_source_identifier_type":"ISSN"}]},"item_access_right":{"attribute_name":"アクセス権","attribute_value_mlt":[{"subitem_access_right":"metadata only access","subitem_access_right_uri":"http://purl.org/coar/access_right/c_14cb"}]},"item_creator":{"attribute_name":"著者","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"平山, 亮一"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"583447","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]},{"creatorNames":[{"creatorName":"平山 亮一","creatorNameLang":"en"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"583448","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]}]},"item_language":{"attribute_name":"言語","attribute_value_mlt":[{"subitem_language":"jpn"}]},"item_resource_type":{"attribute_name":"資源タイプ","attribute_value_mlt":[{"resourcetype":"article","resourceuri":"http://purl.org/coar/resource_type/c_6501"}]},"item_title":"東京RBC新春放談会印象記","item_titles":{"attribute_name":"タイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_title":"東京RBC新春放談会印象記"}]},"item_type_id":"10004","owner":"1","path":["11"],"pubdate":{"attribute_name":"公開日","attribute_value":"2012-10-30"},"publish_date":"2012-10-30","publish_status":"0","recid":"58158","relation_version_is_last":true,"title":["東京RBC新春放談会印象記"],"weko_creator_id":"1","weko_shared_id":-1},"updated":"2023-05-15T22:19:08.772552+00:00"}