@article{oai:repo.qst.go.jp:00057863, author = {保田, 浩志 and 保田 浩志}, issue = {1}, journal = {放射線}, month = {Jan}, note = {18世紀中頃に英国で始まった産業革命は、その後の世界の姿を大きく変えた。工業の発展は市場の拡大を促し、人間の活動は世界の隅々にまで及ぶようになった。より速くより遠くへ移動したいという要求は様々な乗り物を生み出し、20世紀には動力で能動的に空を飛べる飛行機を作り出した。そして今や宇宙へと活動の場を広げるまでになっている。 一方、航空機の発達により、100年前には経験したことのなかった、大気の薄い高高度の環境で宇宙線に曝される機会が増えてきた。2010年現在、航空機乗務員や宇宙飛行士の宇宙線による被ばくは職業上のものとみなされ、線量のアセスメントが行われているが、それが人体に及ぼす影響にはまだ不明な点が多く、今後長期にわたり乗務員らの健康状態を注意深く観察することが必要である。また、太陽フレア時も含めた宇宙線被ばくのより正確な実態の把握と、航空機に頻繁に搭乗する人々に対する啓蒙・教育に一層の力を注ぐことが望まれる。そうした宇宙線被ばくに対するフォロー体制を国内に構築することは、国民生活の安定を保持する観点からも重要であると思う。}, pages = {23--28}, title = {航空技術の発展と宇宙線被ばく}, volume = {37}, year = {2011} }