@article{oai:repo.qst.go.jp:00057843, author = {長谷川, 安都佐 and 溝江, 純悦 and 神宮, 啓一 and 鎌田, 正 and 辻井, 博彦 and 長谷川 安都佐 and 溝江 純悦 and 神宮 啓一 and 鎌田 正 and 辻井 博彦}, issue = {suppl 10}, journal = {日本臨牀}, month = {Dec}, note = {炭素イオン線治療では、荷電粒子線特有の良好な線量分布が得られるため、X線と比較して正常組織への有害事象の発生を抑えることが可能である。退形成性星細胞腫や膠芽腫の治療においても、晩期の放射線脳障害を抑えるためには、照射される正常脳の範囲を可能な限り減らす必要があり、炭素イオン線治療は有効な治療法となる可能性がある。より良い分布を得るためには、正確な標的体積の設定が要求され、放医研では2002年頃から、脳、頭頸部領域に対しては、MRIと治療計画CTを重ね合わせた治療計画を行っている。さらに2005年頃からはメチオニンPETの重ね合わせも可能となり、治療範囲を決定する上で有力な情報となっている。加えて、照射方向や照射門数の増加などによる重要臓器を保護する工夫や、視神経に対する炭素イオン線の耐容線量の解析結果を治療計画に応用することで機能温存を図っている。  脊索腫などの頭蓋底腫瘍では経過が非常に長く、現時点で治療成績について結論づけることは難しいが、現在までの治療結果から炭素イオン線治療は、有害事象を最低限に抑えるとともに、X線や陽子線などの他の放射線治療と比べても、良好な局所制御が得られる有望な治療法と考えている。一方、膠芽腫では、局所と同時に遠隔再発や播種などの制御も必要であり、化学療法など全脳を対象とした治療法と併用することで、炭素イオン線治療の効果が発揮されることを期待している。さらに、現時点では最新の画像診断を用いても腫瘍細胞が潜在する領域の特定は困難であり、今後、潜在部分も含めた腫瘍進展範囲の診断技術の進歩によって、治療戦略と治療成績が向上することを期待する。}, pages = {416--420}, title = {重粒子線治療}, volume = {68}, year = {2010} }