{"created":"2023-05-15T14:42:10.206670+00:00","id":57805,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"6c68c6f2-94a4-4662-b943-a5d5f4a53c09"},"_deposit":{"created_by":1,"id":"57805","owners":[1],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"57805"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:repo.qst.go.jp:00057805","sets":["11"]},"author_link":["581858","581857"],"item_10004_biblio_info_7":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2010-10","bibliographicIssueDateType":"Issued"},"bibliographicIssueNumber":"4","bibliographicPageEnd":"288","bibliographicPageStart":"285","bibliographicVolumeNumber":"235","bibliographic_titles":[{"bibliographic_title":"医学のあゆみ"}]}]},"item_10004_description_5":{"attribute_name":"抄録","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":" 重粒子線の特長は,優れた線量集中性と強い生物効果にある.また最新の画像医学,あるいは情報工学技術を応用した融合画像の利用や呼吸同期など,照射技術が飛躍的な進歩をとげている.精密にデザインされた重粒子線治療ビームを呼吸運動などに伴う生理的動きや容易に変形の生じる人体内に存在する病巣(target)にmm単位以下の精度で安全・確実にhitさせる高精度の照射技術が実現している.\n 1983年に策定された政府の第一次“対がん10カ年総合戦略”の一環として世界ではじめて建設された放射線医学総合研究所の医療用重イオン加速器(Heavy Ion Medical Accelerator in Chiba:HIMAC)は,1994年より重粒子(炭素イオン)線を用いた癌治療を行ってきた.本稿では重粒子線治療の特長と重粒子線照射の実際について,その概要を述べる.\n重粒子線の特長\n 一般に重粒子とは“原子核”そのものや“原子核を構成する粒子”のことをいう.この重粒子を高速に加速して他の物質にあてると,その物質を変化させたりエネルギーを与えることが可能となる.そこで高速に加速された重粒子は,“放射線”にならって“重粒子線”とよばれる.なかでも原子番号が2より大きな原子の原子核(イオン)を加速したものは“重イオン線”ともよばれ,重粒子線としての特長をより強く示すために,“狭義”に重粒子線とされる.HIMACでは炭素(原子番号6)の原子核(炭素イオン)を光速の約80%まで加速した炭素イオン線による癌治療を行っている.以下,本特集では重粒子線というと炭素イオン線を意味することとする.\n この重粒子線の特長は,従来の放射線では認められない?線量の集中性,?強い生物効果,にある.重粒子線の線量分布は,高速を維持している表面近くの線量は少なく,加速エネルギーに応じた深部で停止する寸前で,一気にエネルギーを放出,鋭い線量のピーク(Bragg peakとよばれる)を形成し,それより深部への線量はきわめて少ない.このBragg peakを病巣に合わせて照射することにより,重粒子線治療では優れた線量の集中性が得られる.\n 一方,癌が大きく成長するにつれて酸素が十分行き渡らず,いわゆる低酸素状態の癌細胞や活発に分裂増殖せず休眠状態にある癌細胞が増えてくる.これらの細胞は通常の放射線では死滅しにくく,放射線で癌をうまく治せない原因とされてきた.しかし,重粒子線は細胞の酸素濃度や細胞周期の影響を受けにくい.すなわち,重粒子線ではいわゆる放射線抵抗性の癌に対しても強い効果が期待できる.\n 重粒子線で実際に癌を治療するためには,この重粒子線のもつこの2つの特長を生かすための知識と技術が重要である.","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_10004_source_id_9":{"attribute_name":"ISSN","attribute_value_mlt":[{"subitem_source_identifier":"0039-2359","subitem_source_identifier_type":"ISSN"}]},"item_access_right":{"attribute_name":"アクセス権","attribute_value_mlt":[{"subitem_access_right":"metadata only access","subitem_access_right_uri":"http://purl.org/coar/access_right/c_14cb"}]},"item_creator":{"attribute_name":"著者","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"鎌田, 正"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"581857","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]},{"creatorNames":[{"creatorName":"鎌田 正","creatorNameLang":"en"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"581858","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]}]},"item_language":{"attribute_name":"言語","attribute_value_mlt":[{"subitem_language":"jpn"}]},"item_resource_type":{"attribute_name":"資源タイプ","attribute_value_mlt":[{"resourcetype":"article","resourceuri":"http://purl.org/coar/resource_type/c_6501"}]},"item_title":"重粒子線治療−最新治療エビデンス 重粒子線治療の特長と重粒子線照射の実際","item_titles":{"attribute_name":"タイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_title":"重粒子線治療−最新治療エビデンス 重粒子線治療の特長と重粒子線照射の実際"}]},"item_type_id":"10004","owner":"1","path":["11"],"pubdate":{"attribute_name":"公開日","attribute_value":"2010-11-22"},"publish_date":"2010-11-22","publish_status":"0","recid":"57805","relation_version_is_last":true,"title":["重粒子線治療−最新治療エビデンス 重粒子線治療の特長と重粒子線照射の実際"],"weko_creator_id":"1","weko_shared_id":-1},"updated":"2023-05-15T22:23:02.898794+00:00"}