{"created":"2023-05-15T14:42:02.206719+00:00","id":57625,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"3124c461-e674-4a5c-aa07-96e1333d1217"},"_deposit":{"created_by":1,"id":"57625","owners":[1],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"57625"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:repo.qst.go.jp:00057625","sets":["11"]},"author_link":["581101","581102"],"item_10004_biblio_info_7":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2009-09","bibliographicIssueDateType":"Issued"},"bibliographicIssueNumber":"3","bibliographicPageEnd":"371","bibliographicPageStart":"370","bibliographicVolumeNumber":"44","bibliographic_titles":[{"bibliographic_title":"放射線生物研究"}]}]},"item_10004_description_5":{"attribute_name":"抄録","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":" 本年度の日本医学放射線学会生物部会学術大会は平成21年7月10日(金)、放射線による制癌シンポジウムは7月11日(土)に富山県富山市の富山国際会議場にて開催された。初日の天候はものすごい雨の中始まったが、お昼には雨は止んでいた。2日目は天候もよく、会場前の富山城址公園の富山城模擬天守が美しかった(写真)。\n 日本医学放射線学会生物部会学術大会のプログラムは6セッション、1ワークショップ、2教育講演ならびに1特別講演で構成され、2つのセッションは若手医師や研究者を対象としたセッションになっていた。セッションの各演題は講演と質疑応答を含めて10分だったので要点がはっきりしており、多少分野の異なる研究内容でもわかりやすいものとなっていた。ワークショップは「放射線治療・医学における放射線生物学の役割と課題」というテーマで4講演が行われ、放射線生物学を研究している著者にとって非常に興味ある内容であった。さらに印象深かったのは、会場の放射線治療に携わる臨床の先生方から「まだまだ放射線生物学研究は重要である」という声が聞かれた点であった。新しい治療装置や照射技術、放射線増感剤の開発など、物理工学・薬学分野からの放射線治療に対する貢献は今後も大きくなるものと予想されるが、放射線生物学自身もIMRTによる低線量被ばくの影響や増感効果のメカニズム解析など、明らかにすべき研究テーマは数多く残されていると考える。本学会は、放射線治療の基礎研究として放射線生物学研究は何をすべきかを考える良いきっかけになった。\n 放射線による制癌シンポジウムのプログラムは2つのシンポジウムから構成されており、午前は「IMRT・IGRT vs 粒子線治療 あなたはどちらを選びますか?」というユニークなテーマのもと行われた。線量集中性や高い生物効果は粒子線の特徴ではあるが、難治性腫瘍周辺にリスク臓器が無い場合にはX線を用いた高精度治療が原則的に優先される現状があるようだ。またIMRTによる前立腺癌治療のおける線量分布は陽子線に引けを取らないという話もあるようだ。がん治療の選択においてコストの問題も重要である。施設建設費を考えると陽子線で約70億円、重粒子線では約120億円であり、IMRT施設はこれらよりもはるかに低額で建設可能である。一方で、放医研における炭素線治療は、いくつかのがんで少分割照射が適応されており、最短日帰りでの治療が可能となる。治療のための長期入院に伴う休職や免職などのリスクから考えると、これも炭素線治療の長所と言うことができるだろう。IMRT・IGRTと粒子線治療の優劣を議論する場合、抗腫瘍効果や正常組織障害などの生体影響と同時に、コスト問題なども加味した複合的な評価が必要であり、放射線治療という観点のみから安易にどちらが良い悪いとは言えないことがわかった。午後は「追い風の臨床放射線、向かい風の基礎放射線-クリーンベンチの風はベッドサイドに届くのか?-トランスレーショナル研究」というテーマで議論が行われた。基礎医学研究の成果を臨床応用まで一貫して行う重要性を強く感じ、自分の研究テーマが放射線生物学だけではなく、臨床応用にどのようにつなげるかを考えさせられた。また、基礎研究を行っている研究者と臨床医のお互いの協力なくしてこれからの新しい放射線治療は築かれないものと感じた。\n 最後に、著者は日本医学放射線学会生物部会学術大会にて発表した「移植腫瘍のX線と重粒子線に対する感受性の比較-RBEとOERを中心に-」で大会長賞を受賞することができた。このようなすばらしい賞を頂けたことに喜びを感じつつ、臨床のための基礎研究をより一層加速させていかなければならない使命感も感じた。\n末筆ながら近藤隆大会長および大会実行スタッフの先生方ならびに共同研究者の多くの先生方に感謝申し上げます。","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_10004_source_id_9":{"attribute_name":"ISSN","attribute_value_mlt":[{"subitem_source_identifier":"0441-747X","subitem_source_identifier_type":"ISSN"}]},"item_access_right":{"attribute_name":"アクセス権","attribute_value_mlt":[{"subitem_access_right":"metadata only access","subitem_access_right_uri":"http://purl.org/coar/access_right/c_14cb"}]},"item_creator":{"attribute_name":"著者","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"平山, 亮一"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"581101","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]},{"creatorNames":[{"creatorName":"平山 亮一","creatorNameLang":"en"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"581102","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]}]},"item_language":{"attribute_name":"言語","attribute_value_mlt":[{"subitem_language":"jpn"}]},"item_resource_type":{"attribute_name":"資源タイプ","attribute_value_mlt":[{"resourcetype":"article","resourceuri":"http://purl.org/coar/resource_type/c_6501"}]},"item_title":"第48回日本医学放射線学会生物部会学術大会&第39回放射線による制癌シンポジウム印象記","item_titles":{"attribute_name":"タイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_title":"第48回日本医学放射線学会生物部会学術大会&第39回放射線による制癌シンポジウム印象記"}]},"item_type_id":"10004","owner":"1","path":["11"],"pubdate":{"attribute_name":"公開日","attribute_value":"2009-10-19"},"publish_date":"2009-10-19","publish_status":"0","recid":"57625","relation_version_is_last":true,"title":["第48回日本医学放射線学会生物部会学術大会&第39回放射線による制癌シンポジウム印象記"],"weko_creator_id":"1","weko_shared_id":-1},"updated":"2023-05-15T22:25:02.894059+00:00"}