@article{oai:repo.qst.go.jp:00057402, author = {岩田, 修永 and 樋口, 真人 and 西道, 隆臣 and 樋口 真人}, journal = {日本薬理学雑誌}, month = {}, note = {アルツハイマー病(AD)では脳内のアミロイドβペプチド(Aβ)の凝集・蓄積が発症の引き金となることから、本症の根本的な克服のためには脳内Aβレベルを低下させることが必要である。Aβは前駆体タンパク質よりβおよびγセクレターゼによる二段階切断によって産生するが、分解過程にはネプリライシンが深く関わる。ネプリライシンは既報のAβ分解酵素の中で唯一オリゴーマ型Aβを分解できる酵素的特性を有し、シナプス近傍におけるオリゴーマ型Aβの分解に寄与する。このように脳内Aβの動態にはプロテアーゼが大きな役割を果たす。一方、最近の研究で、Ca2+依存性細胞内システインプロテアーゼ・カルパインの活性化により、脳内Aβの蓄積およびタウリン酸化が促進することが明らかになった。 本節ではAD研究の現在の動向について触れるとともに、Aβの神経毒性機構(オリゴマー仮説)とこれらのプロテア−ゼを標的としたADの治療戦略について解説する。}, pages = {320--325}, title = {脳内プロテアーゼの活性制御によるアルツハイマー病の治療戦略}, volume = {131}, year = {2008} }