@article{oai:repo.qst.go.jp:00057388, author = {馬場, 雅行 and 須金, 紀雄 and 中嶋, 美緒 and 山本, 直敬 and 馬場 雅行 and 須金 紀雄 and 中嶋 美緒 and 山本 直敬}, issue = {1}, journal = {臨床放射線}, month = {Jan}, note = {肺癌の局所療法としてもっとも確実なものは外科療法である。しかしながら、局所療法によって根治が期待できる?期非小細胞肺癌であっても低肺機能などの種々の理由により手術適応のない症例や、あるいは手術を希望しない症例がしばしば認められる。独立行政法人国立病院機構肺がん研究会(旧国療肺癌研究会)のデータベースでは1991〜2001年に登録された21,476例の肺癌のうち臨床病期?期でありながら手術を受けなかった症例は743例(全肺癌の3.45%)であったとされている。国立がんセンターがん対策情報センター(国立がんセンター・ホームページ参照)のデータによると2001年のわが国の肺癌罹患数は約110,000人に上るとされており、前述の非切除率を適応すると、3,800名もの肺癌患者が?期でありながら標準治療である手術を受けていないと推定されるのである。肺癌検診の普及により?期肺癌が多く発見されるようになったが、?期でありながら標準治療である手術を受けられない(受けたくない)症例が存在することがこれまでの局所療法のいわば死角であり、この死角を解消することが肺癌死亡を低減させるために重要な課題であった。このような背景の下で最近、局所療法により治療が期待できる比較的早期の肺癌症例に対する、手術に代わる、根治療法として新しい放射線療法が注目されるようになった。放射線療法は手術と同様に局所療法であるので当然のことながら根治療法の対象は非小細胞肺癌である。  放射線療法の歴史は長いが、従来の放射線(X線)の照射精度を高めるために照射方法を工夫した定位放射線治療(定位照射)や、線量集中性に優れた放射線である重粒子線を用いる新しい放射線療法が開発され、その有効性が報告されつつある。現在、臨床に用いられている重粒子線には陽子(水素の原子核)線と炭素線があるが、中でも重イオンである炭素イオン(12C)を用いる炭素線は線量集中性がよく、加えて抗腫瘍効果の高い放射線であり(表1、図1)、一般に重粒子線と呼ぶ場合には炭素線のことを指すことも多い。本稿では炭素線治療を中心に重粒子線治療の有効性を示し、肺癌に対する重粒子線治療の役割を論じる。}, pages = {142--150}, title = {肺癌に対する重粒子線治療の役割}, volume = {53}, year = {2008} }