@article{oai:repo.qst.go.jp:00057340, author = {松本, 良平 and 須原, 哲也 and 松本 良平 and 須原 哲也}, issue = {6}, journal = {日本薬理学雑誌}, month = {Dec}, note = {要約:セロトニントランスポーターは多くの抗うつ薬 の主要な結合部位のひとつであり,うつ病の発現に重 要な役割を果たしていることが想定されている.PET (positron emission tomography)では,セロトニント ランスポーターに特異結合する放射性リガンドを用い て,ヒト脳内のセロトニントランスポーターをin vivo で定量することが可能である.実際に,PET 研究で, 視床のセロトニントランスポーターがうつ病患者群に おいて,増加していることが報告されており,セロト ニントランスポーターがうつ病の病態に大きな役割を 果たしていると推察できる.また,健常者において, うつ病の発症脆弱性が,視床におけるセロトニントラ ンスポーターの発現と関連している可能性もPET 研 究から示唆されている.一方,セロトニン神経系の起 始核がある中脳での有意な変化は,PET 研究では報 告されておらず,今後の知見の集積がまたれる.抗う つ薬のPET による評価としては,セロトニントラン スポーターに対して特異的に結合する放射性リガンド と抗うつ薬が競合阻害することから,占有率を算出し て評価する方法が一般的である.PET を用いて,抗 うつ薬による脳内セロトニントランスポーターの占有 率およびその経時変化を測定することで,血中の薬剤 濃度や半減期に比して,より適切な臨床用量や投与方 法が設定可能である.実際に,既存の薬剤の再評価に 加え,日本国内でも,新規抗うつ薬の治験にPET が 使用されている.今後,新規の抗うつ薬の開発に PET が重要な役割を果たすことが,期待されている.}, pages = {464--468}, title = {PETによるセロトニントランスポーターのイメージングから見たうつ病の病態と治療}, volume = {130}, year = {2007} }