{"created":"2023-05-15T14:41:48.357527+00:00","id":57316,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"391200f0-7d05-4000-849b-9dfa459a1036"},"_deposit":{"created_by":1,"id":"57316","owners":[1],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"57316"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:repo.qst.go.jp:00057316","sets":["11"]},"author_link":["579440","579442","579439","579441"],"item_10004_biblio_info_7":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2007-01","bibliographicIssueDateType":"Issued"},"bibliographicIssueNumber":"1","bibliographicPageEnd":"2","bibliographicPageStart":"1","bibliographicVolumeNumber":"33","bibliographic_titles":[{"bibliographic_title":"放射線"}]}]},"item_10004_description_5":{"attribute_name":"抄録","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"近年は、がん検診などを目的として放射性薬剤を健常人に投与することが広く普及しつつあり、十年前には考えられない新しい医療の時代を迎えています。これは、短寿命放射性同位元素を標識した放射性薬剤の体内挙動を観測して、形態の変化に先立つ代謝異常を発見することが可能な核医学が、予防医学に大きく貢献する時代になりつつあることを意味しています。このような急速な時代の変化に伴って、医療現場で頻繁に人体に投与され、また医療従事者の身近で利用される短寿命放射性薬剤に対して、その放射能の校正を保証することは大変重要な問題となってきており、放射能のトレーサビリティをシステムとして国家的規模で確立することが急務となってきました。\nPositron Emission Tomography(PET)は、ターゲット物質の生体内の挙動を空間的および時間的に定量化できることから、分子イメージングの手段として期待されています。特に、生体内でブドウ糖に似た働きをするフルデオキシグルコース(FDG)とよばれる薬剤を用いたPET検査は、全身のがん診断に有用であると期待されています。FDGのFは、ポジトロン放出核種F-18のことであり、半減期が約2時間と短寿命であるためにPET検査が終われば速やかに体内の放射能が減衰します。FDG-PETでは、増殖を繰り返すがん細胞は、正常細胞よりもエネルギー代謝量が大きいという性質を利用したものです。近年、PET検査というとFDG-PETを暗に指すほどPETによるがん診断がブームになっていますが、FDG-PETはむしろ例外的であり、多くのPET検査では動脈採血で測定される入力関数とPET画像から、生体内におけるターゲット物質の移行速度を推定します。すなわちPETの定量性は、感度校正や吸収補正などPET装置のみの問題ではなく、キュリーメータやウェルカウンタによる放射能測定との斉一性の問題に帰着します。一方、全国の臨床現場において体内に投与する短寿命放射性核種の放射能測定に関する精度管理体制を確立するには、実務者である放射線技師の方々と放射線計測の専門家とが協力して行動計画を立て、関連機関の援助の下にできることから実行していく必要があると思われます。\n今回は、産業技術総合研究所の佐藤泰先生と共同で、異なる放射能測定装置による短寿命放射能測定値の妥当性を確保するための方法や仕組みに関する特集を企画しました。具体的には、放射能の絶対測定や、キーコンパリソンと呼ばれる基幹国際比較、計量のトレーサビリティ制度から紐解き、キュリーメータの校正、PETの定量性について臨床PETにおける状況、脳機能研究などのPETの著しい研究成果、PET装置の性能評価方法について、ご専門の先生方に論文を執筆していただきました。放射能のトレーザビリティから見たPET定量化の全体像を下図にまとめました。特に前半では、放射能計量の専門家の先生方から、放射能のトレーサビリティについて分かりやすく紹介していただきました。また後半では、放射線計測技術の新たなニーズの発見も期待して、臨床PETの分野で活躍される放射線技師や物理研究者の先生方から、現場の状況や問題点を分かりやすく紹介していただきました。PETをはじめとした核医学の分野はまだまだ技術革新が求められており、放射線計測技術の医用分野への応用がより一層進むことが期待されます。","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_10004_source_id_9":{"attribute_name":"ISSN","attribute_value_mlt":[{"subitem_source_identifier":"0285-3604","subitem_source_identifier_type":"ISSN"}]},"item_access_right":{"attribute_name":"アクセス権","attribute_value_mlt":[{"subitem_access_right":"metadata only access","subitem_access_right_uri":"http://purl.org/coar/access_right/c_14cb"}]},"item_creator":{"attribute_name":"著者","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"村山, 秀雄"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"579439","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]},{"creatorNames":[{"creatorName":"山谷, 泰賀"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"579440","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]},{"creatorNames":[{"creatorName":"村山 秀雄","creatorNameLang":"en"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"579441","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]},{"creatorNames":[{"creatorName":"山谷 泰賀","creatorNameLang":"en"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"579442","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]}]},"item_language":{"attribute_name":"言語","attribute_value_mlt":[{"subitem_language":"jpn"}]},"item_resource_type":{"attribute_name":"資源タイプ","attribute_value_mlt":[{"resourcetype":"article","resourceuri":"http://purl.org/coar/resource_type/c_6501"}]},"item_title":"放射能のトレーサビリティとPETの定量化","item_titles":{"attribute_name":"タイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_title":"放射能のトレーサビリティとPETの定量化"}]},"item_type_id":"10004","owner":"1","path":["11"],"pubdate":{"attribute_name":"公開日","attribute_value":"2007-09-10"},"publish_date":"2007-09-10","publish_status":"0","recid":"57316","relation_version_is_last":true,"title":["放射能のトレーサビリティとPETの定量化"],"weko_creator_id":"1","weko_shared_id":-1},"updated":"2023-05-15T22:28:28.057418+00:00"}