@article{oai:repo.qst.go.jp:00057076, author = {大須賀, 敏明 and 池平, 博夫 and 大須賀 敏明 and 池平 博夫}, issue = {1}, journal = {人工臓器}, month = {Jun}, note = {1.目的  透析器は中空糸1万本の束を円筒容器に格納し、中空糸の内部を血液が流れ、外部を流れる透析液(生理食塩水)に血液中の老廃物が吸収され廃棄されるん。中空糸透析器が開発された初期に、中空糸の隙間を縫って進む透析液の奈上がれが偏る編流の問題が指摘された。透析液の流れを始めて撮像(非破壊的な内部観察)したのは、ヨウ素造影剤を透析液に注入してX線CTで観察したものである。その後、中空糸表面に加工がなされ編流の問題は解決した。  X線CTで観察できるヨウ素造影剤は、粘度と比重が高いため、本研究ではppm濃度の常磁性イオンを透析液に注入して、スピンエコーMRIによって透析流の微妙な不均一をX線CTより詳しく可視化した。これにより、透析的は流れが持つ動圧によって、中空糸内部と外部を行き来しながら平均的に分子を除去していることを裏付けた。  中空糸膜の孔は、分子量60の尿素から分子量11,800のbeta2MG(マクログロブリン)までの分子は除去され、分子量69,000のアルブミンは除去されないよう、明瞭な分画を実現することが目標である。現在までの透析実験では、分画点のbeta2MGの変わりに安価なシトクロムCを用いて透析の模擬実験が行われているため、シトクロムCに常磁性イオンを結合して、シトクロムCの透析器内部の輸送をMRIで追跡する。  透析による分子除去は外部で一括して測定されてきたが、除去される分子を標識し中空糸の束の位置ごとの分子の位置を水素MRIで認識し、空間ごとの分子輸送を精密に測定して、透析の効率を改善することが本研究の目的である。}, pages = {165--167}, title = {分子標識による透析器内部の分子輸送の測定}, volume = {35}, year = {2006} }