@article{oai:repo.qst.go.jp:00057069, author = {伊豫, 雅臣 and 難波, 宏樹 and 長塚, 伸一郎 and 福士, 清 and 篠遠, 仁 and 入江, 俊章 and 難波 宏樹 and 長塚 伸一郎 and 福士 清 and 篠遠 仁 and 入江 俊章}, journal = {精神科臨床における画像診断 (臨床精神医学講座 ; S10)}, month = {Jul}, note = {Alzheimer病は、初老期から老年期にかけて発症する進行性の痴呆を主体とする疾患である。この疾患の確定診断は、一般に老人斑や神経原線維、神経細胞死などの病理所見によりなされる。一方、臨床診断では、基本的には痴呆の進行性を確認することであり、その補助診断としてCTやMRI,SPECT,PETなどの画像診断が用いられ、Alzheimer病では大脳皮質の萎縮や局所脳血流量の低下が認められる。特に側頭葉、頭頂葉を中心とした萎縮や血流低下はAlzheimer病の診断補助として極めて有用であると考えられている。しかし、特定の神経系の変化をとらえることはできず、また疾患への特異性は必ずしも高くない。遺伝子診断では、発症の危険性は知ることはできても発症自体を検地することはできない。  ところで、脳内コリン神経系は、認知や記憶など高次機能と深くかかわりのある神経である。そしてAlzheimer病では、脳内コリン神経が選択的に脱落することが知られている。大脳皮質におけるコリン神経脱落の指標としては、コリンアセチル転移酵素choline acetyltransferase(ChAT), アセチルコリンエステラーゼacetylcholinesterase(AChE), プリチルコリンエステラーゼbutyrylcholinesterase(BuChE)などの酵素活性があげられ、これらは死後脳を用いた研究により痴呆の重症度と相関があるとされている(図6)。  一方、現在Alzheimer病治療薬としてtacrineやdonepezilなどが使用されているが、それらはAChE阻害薬である。したがって、ChATやAChE, BuChE活性が、非侵襲的にヒトで測定できれば、脳内コリン神経の変化をとらえることが可能となり、Alzheimer病の診断にも極めて有用である。特にAChEはその治療薬の作用部位であり、注目される酵素である。  近年、放射線医学総合研究所のIrieらにより、AChE活性測定用 in vivoトレーサが開発され、臨床応用が行われてきている。  本稿では、このトレーサの開発から臨床応用について述べる。}, pages = {218--227}, title = {精神疾患への画像診断の応用 Alzheimer 型痴呆−PET(酵素)}, volume = {S10}, year = {2000} }