@article{oai:repo.qst.go.jp:00056849, author = {内山, 禮子 and 王, 冰 and 山内, 正剛 and 内山 禮子 and 王 冰 and 山内 正剛}, issue = {11}, journal = {助産雑誌}, month = {Nov}, note = {妊娠中や妊娠している可能性があるときには、放射線による医療診断は控えたほうがよい、というのはよく聞く話である。たとえば、妊娠中に放射線を受けると、胎児にはどのような影響が出るのであろうか。世間一般に、放射線は人体に悪影響をおよぼす危険なものという悪いイメージがあるが、きちんと理解したうえで怖がっている人は意外に少ない。放射線の影響を考えるとき、もっとも大切なのは被ばく量である。それが自然放射線レベルなのか、職業人(医療従事者、原子炉運転にかかわる技術者、放射線の研究者など)レベルなのか、事故被ばくレベルなのかをきちんと知る必要がある。それぞれの利便性と危険性を科学的に理解したうえで、放射線影響の有無を予測し、必要に応じて適切な対処をしなくてはならない。  放射線の人間に対する影響を研究する手法は、人体実験が一番手っ取り早く確実なのであるが、言うまでもなく、現代社会では非人道的な人体実験は許されない。したがって、われわれ人間に対する放射線の影響を調べる研究には間接的な手法を用いる。間接的な手法にはいろいろな種類のものがあるが、それぞれ長所と短所があり、完璧な方法というものは存在しない。代表的なものとして、広島や長崎で原子爆弾に被ばくした人々の協力を得て行う疫学研究、ヒトやマウスなどの細胞を使う研究、実験動物を使う研究などがあるが、いずれも直接的なものではない。本稿では放射線の人体影響に関して得られている主な知見と、その根拠となっている研究の内容について理解し、読者の方々が放射線の影響を正しく理解するための一助としたい。}, pages = {26--33}, title = {放射線の影響を調べる科学研究}, volume = {58}, year = {2004} }