@article{oai:repo.qst.go.jp:00056549, author = {湯川, 雅枝 and 山口, 寛 and 湯川 雅枝 and 山口 寛}, issue = {11}, journal = {医学のあゆみ}, month = {Dec}, note = {近年、放射線影響研究においてバイスタンダー効果が注目されている。放射線照射された細胞以外の細胞が照射細胞から影響を受ける効果をいい、低線量放射線の影響など、放射線にヒットされる細胞とされない細胞が混在するような場合に重要となる。従来の考え方では照射を受けずに残った細胞は無傷のはずであった。しかし、数ミクロンの大きさに絞ったアルファ線マイクロビームで特定の細胞をねらい打ちする最近の実験によると、アルファ粒子の照射を受けた細胞の近傍に位置する非照射の細胞の突然変異誘発が認められることが報告されている。照射を受けずに残った細胞にも細胞間コミュケーションなどの情報伝達によりダメージが伝搬すると考えられているが、損傷実体はいまだわかっていない。また、この効果の線質依存性、ヒット時間間隔依存性、細胞環境依存性など定量化を含め不明なことは多い。これらの解明が進めば、低線量・低線量率被曝のリスク評価に見落とされていたものがあきらかになるはずである。  放医研では飛行機や宇宙ステーションにおける宇宙放射線の影響評価や環境放射線発癌の機構解明をめざして、宇宙線のなかで最も多い陽子や、ラドンから出るアルファ粒子を研究できるマイクロビーム細胞照射装置を行った。2003年内に生物実験を実施することをめざし、現在システム調整を行っている。}, pages = {940--941}, title = {マイクロビーム細胞照射装置(SPICE)}, volume = {207}, year = {2003} }