@article{oai:repo.qst.go.jp:00055990, author = {山内, 知也 and 楠本, 多聞 and 上田, 隆裕 and 上野, 琢也 and 小平, 聡 and 北村, 尚 and 山内 知也 and 楠本 多聞 and 上田 隆裕 and 上野 琢也 and 小平 聡 and 北村 尚}, journal = {平成27年度 サイクロトロン利用報告書}, month = {Oct}, note = {ポリアリルジグリコールカーボネート(PADC)は、エッチング型飛跡検出器としては最も高い感度を有する高分子材料であり、そこに形成されるプロトンのイオントラック構造について赤外線分光法を用いた分析を実施した。照射したプロトンのエネルギーは検出閾値以下であり、エッチピットは形成されない(20、30、70MeV)。PADCに関しては、HIMAC共同利用研究として、5.7MeVプロトンとHeからXeまでの重イオン照射後の分析を行っているので、阻止能としては、1.2から12,000MeV/μmの範囲をカバーする充実したデータが蓄積された。イオントラック構造の特性を表現するために、三種類の化学的損傷パラメータを用いた。それらは損傷密度(イオントラックの単位長さあたりの着目する官能基の損失数)と実効的トラックコア半径(着目する官能基が失われている径方向の広がり)、そして、放射線化学収率(G値)である。これらの阻止能依存性に着目すると、PADC中の放射線感受性の高い部分であるエーテルとカーボネートエステルについては、損傷形成の傾向は重イオンのものと同様であった。一方、メチン基損失の阻止能依存性は、重イオンが示す傾向とは異なり、特にG値の阻止能依存性については明瞭なステップが確認された。このステップとエッチピット形成の閾値はよく一致しており、エッチピットが形成される分子構造上の条件を知るための手がかりになると期待される。}, pages = {50--54}, title = {固体飛跡検出器に形成される重イオントラックの構造分析}, year = {2016} }