@article{oai:repo.qst.go.jp:00055971, author = {武田, 志乃 and 沼子千弥 and 上原章寛 and 佐藤修彰 and 寺田靖子 and 小久保, 年章 and 島田, 義也 and 武田 志乃 and 小久保 年章 and 島田 義也}, journal = {Spring-8 User Experiment Report 2014B}, month = {May}, note = {福島原発事故に伴い多くの放射性核種が飛散し、内部被ばく影響に関心が向けられている。今後、溶融した燃料近くの汚染水処理が始まるとウランなどの核燃料物質を含む汚染水の二次的な事故等による周辺への汚染が懸念される。ウランは腎毒性物質としても知られており、ラットを用いたウラン急性腎毒性の先行研究では、尿細管障害回復期においても尿細管上皮にウラン濃集部位が残存し、そのウラン局在量は投与量の500倍以上に匹敵すること等が示されている[1, 2]。さらにウランはα線核種であることから、ウラン濃集部の残存による将来的な晩発影響が懸念される。このような背景から、ウラン晩発影響に関する科学的知見の蓄積と放射線防護上の早急な対策が望まれている。 これまで申請者らは、ウラン濃集部のウラン化学形を特定することがウラン濃集や残存性機序を明らかにする上で重要であると考え、腎臓内に蓄積したおよそ数ミクロン四方の極微小領域のウラン濃集部に対しマイクロXAFSによるウラン化学状態分析を行ってきた。その結果、腎臓全体のバルク情報としては腎臓内でウランは6価のウラニルとして主に存在しているが(2013A1750)、部位特異的に化学形変化が生じていることがわかった(2013B1747、2014A1720)。急性尿細管障害回復後の長期観察実験では、ウランの標的部位である下流部位近位尿細管の上流領域には繰り返し侵襲による再生尿細管像が残存することが示されている。このような組織病理変化と対応したウランの化学形変化を把握することが晩発影響を明らかにするために必要であると考えられる。 そこで本研究では、ウラン残存と長期組織影響の関係を調べるため、ウランを投与したラット腎臓の再生尿細管残存領域におけるウラン濃集部についてマイクロXAFSにより化学状態解析を行った。また酸化ウラン標準試料についてのXAFS基礎検討も行った。}, title = {腎臓ウラン化学状態と組織病理変化}, year = {2015} }