@article{oai:repo.qst.go.jp:00055952, author = {王, 冰 and 田中, 薫 and 森田, 明典 and 王 冰 and 田中 薫}, journal = {平成25年度共同利用・共同研究成果報告集}, month = {Mar}, note = {p53阻害剤は、被ばく後の高感受性組織の過剰な細胞死の原因となるp53を一過的に抑制することで急性障害を軽減する新しいタイプの放射線防護剤であり、放射線被ばく事故での救命への応用だけでなく、その正常組織選択性から放射線治療の線量限度、抗がん剤の投与量制限を克服する副作用軽減剤としての応用も期待されている。  本研究では、成体マウスを用い、個体レベルで、p53阻害剤を始めとする各種化合物の放射線防護剤としての有用性について検討した。具体的には、全身照射マウスに候補化合物を投与し、30日間の生存率を指標として防護活性を評価した。また、原爆放射線医科学研究所において、標的組織細胞におけるp53活性の阻害効果を、p53標的遺伝子産物のリアルタイムPCR定量解析によって検討した。  本年度は、p53依存性の放射線誘発アポトーシスを引き起こすMOLT-4細胞を用いて、5種の亜鉛キレート化剤のp53阻害剤としての有効性評価を行った。アポトーシス抑制効果が最も高かったBispicenはp53変性作用を示し、転写依存性・非依存性両経路のアポトーシス過程を抑制した。さらに、p53ノックダウン細胞株での比較から、Bispicenのアポトーシス抑制効果がp53特異的であることも明らかとなったが、Bispicenは全身照射マウスに対して防護効果を示さなかった(Oncotarget 4、 2439-2450、 2013)。動物実験レベルで亜鉛キレート化剤が防護効果を発揮するためにはBispicenよりも毒性が低く、かつp53活性に影響を及ぼす化合物の探索が必要と考えられた。}, pages = {12--12}, title = {放射線防護作用を示す化合物のマウス組織細胞への作用機構解析}, volume = {平成25年度}, year = {2015} }