@article{oai:repo.qst.go.jp:00055712, author = {塚本, 智史 and 太田, 有紀 and 和田, 彩子 and その他 and 塚本 智史 and 太田 有紀 and 和田 彩子}, issue = {7}, journal = {放射線科学}, month = {Jul}, note = {ある遺伝子の持つ生命機能を個体レベルで解析するには、その遺伝子をゲノム上から欠損(ノックアウト)あるいは導入(ノックイン)して、固体に出現する表現型を観察するのが一般的である。人工的にデザインした遺伝子を受精卵などに導入して、その個体のゲノム上に組み込んだ動物は、トランスジェニック動物と呼ばれる。マウスをはじめ、これまで実に様々な実験動物でトランスジェニック動物が作出され、トランスジェニック動物作製は近年のライフサイエンス研究には欠かせない技術となっている。放医研においても、トランスジェニックマウスの作出依頼は、増加傾向にあることから、放射線影響研究においても所内生産のトランスジェニックマウスを使った研究成果が今後期待される。トランスジェニックマウスを作製するには、受精後の1細胞期胚の前核に特殊な顕微鏡装置を用いてDNAを注入する方法(DNAインジェクション法)が主流である。他にも、ウィルスベクターを用いる方法や未受精卵に精子核の注入と同時にDNAをインジェクションする方法などもあるが、作出効率や安全性の面では、古典的なDNAインジェクション法が第一選択肢であるように思われる。その際、導入されたDNAは染色体のどちらか片側に挿入されることが多く、この時点での遺伝子型はヘテロとなる。したがって、トランスジェニックマウスを交配して系統維持するためには、毎回その遺伝子型を判定する必要がある。判定の方法にはいくつかあるが、導入遺伝子内に設計したプライマーを使ったPCR法が一般的である。この際にトランスジェニックマウスがヘテロなのかホモなのかも分かれば非常に便利である。例えば、ホモの個体同士を交配すれば、次世代のマウスはすべてホモであるためタイピングの手間が省ける。しかし、導入遺伝子が染色体上のどこに挿入されるかをあらかじめ予測することは困難なため、何らかの方法で導入遺伝子近傍のゲノム配列を決定し、その部位にプライマーを設計する必要がある。本項では、筆者らが作製した全身の組織で赤色蛍光タンパク質を発現するトランスジェニックマウス(DsRedTgマウス)を用いて、その導入遺伝子が挿入された近傍のゲノム配列を決定し、PCRによるタイピングによってヘテロとホモを判別するまでの過程を概説する。}, pages = {24--27}, title = {Genome Walkingによるトランスジェニックマウスの導入遺伝子のゲノタイピング法の確立}, volume = {53}, year = {2010} }