@article{oai:repo.qst.go.jp:00055550, author = {福村, 明史 and 水野, 秀之 and 金井, 達明 and 蓑原, 伸一 and 福村 明史 and 水野 秀之 and 金井 達明 and 蓑原 伸一}, issue = {7}, journal = {放射線科学}, month = {Jul}, note = {多発した放射線治療誤照射事故を契機に、放射線治療における品質管理の重要性が改めて認識されるようになってきた。そこで放射線医学総合研究所では、2005年6月に全国に先駆けて重粒子医科学センター内に独立した組織として放射線治療品質管理室が設置された。今年度からは2名の専任職員が配置され、新たな体制がスタートした。放射線治療品質管理室は、第2期中期計画において「粒子線・光子線治療について、その品質管理と保証のための標準的指標と手法の研究開発を行う」こととされている。そこで同室では、放医研内の放射線治療に係る日常的な品質業務に加え、ガラス線量計を用いた治療線量測定に係る技術開発、カロリーメータによる粒子線絶対吸収線量測定法の確立、水吸収線量による治療線量トレーサビリティ構築へ向けた技術的検討等、放射線治療の精度向上に資する研究開発に取り組んでいる。特に重粒子線治療では、多様な職種及び複数の組織が関与し、高度かつ複雑な装置群を駆使しながら、点在する現場にて様々なプロセスと経て実施されるという特徴がある。そこで同室ではヒューマンファンクターの視点も取り入れながら、関係部署との連携を図りつつ、粒子線治療品質管理システム構築の検討に着手したところである。こうした取り組みにより粒子線を含む放射線治療の品質管理に資する標準的手法の確立が図れれば、単に放医研のみならず、わが国の放射線治療施設全体に対して波及することが期待される。またアジア原子力協力(FNCA)や国際原子力機関(IAEA)等の国際機関とも連携して、放射線治療分野の国際貢献にも寄与する計画である。今年4月のがん対策基本法の施行に伴い、放射線治療に対する社会の関心もたかまりつつある。放射線治療品質管理室は組織も小さくかつ歴史も浅いが、こうした様々な取り組みを通して、安全で安心な放射線治療を実現へ向けて社会の期待に応えるべく微力ながらも努力して参りたい。}, pages = {43--43}, title = {重粒子線治療における品質管理}, volume = {50}, year = {2007} }