@inproceedings{oai:repo.qst.go.jp:00054795, author = {小林, 亜利紗 and 小西, 輝昭 and 及川, 将一 and 古澤, 佳也 and 武田, 志乃 and テングゥ, アーマッド テングゥ アブリザル ファリザル and アッサワプロンポーン, ナロンチャイ and ワン, ジュン and 小林 亜利紗 and 小西 輝昭 and 及川 将一 and 古澤 佳也 and 武田 志乃}, book = {第44回日本毒性学会学術年会要旨集}, month = {Jun}, note = {【目的】放射線がん治療は線量を患部に集中させることでがん細胞を死滅させる。その派生的な現象として照射がん細胞から放出された因子が標的外のがん細胞に縮小をもたらすアブスコパル効果が知られているが、一方で照射がん細胞の周囲には正常細胞が存在しており、これらの細胞間応答による二次的発がんなど、治療後の健康にリスクを与える可能性が懸念されている。しかし、異種細胞間の放射線誘発細胞応答メカニズムは未だ不明な点が多い。そこで本研究では放射線がん治療で起こりうる照射がんと非照射正常細胞間の応答メカニズム解明を目的に、がん細胞と正常細胞の共培養系に対し選択的に細胞へ陽子線照射を行い、DNA損傷マーカーを指標として異種細胞間の放射線誘発細胞応答について調べた。 \n【方法】ヒト肺がんA549細胞とそれを親株としてH2B-GFPを安定的に発現させたA549-GFP細胞、またはヒト肺正常WI38細胞とA549-GFP細胞を2日間共培養したものを試料とした。単一細胞への照射が可能である放医研マイクロビーム照射装置SPICEを用い、A549-GFPの細胞核に500発の陽子線を照射した。照射1、4、8、16、24時間後に細胞を固定し、蛍光免疫染色法にてDNA二本鎖切断の指標であるγH2AXを検出、画像から核あたりのγH2AX蛍光量を数値化した。 \n【結果】非照射のがん細胞、正常細胞共に照射8時間経過後に有意なγH2AXの増加が確認された。これはがん細胞では16、24時間以降消失したが、正常細胞では16、24時間後も持続した。また興味深いことに照射がん細胞は、正常細胞と共培養された方が、がん細胞同士の共培養の場合と比較してγH2AXの減少が速かった。以上の結果から、異種細胞間の放射線応答により、照射がん細胞の放射線感受性の修飾が起こることが示唆された。}, publisher = {仙台共同印刷}, title = {陽子線マイクロビーム照射法を利用した異種細胞間の放射線誘発細胞応答に関する研究}, volume = {42}, year = {2017} }