@article{oai:repo.qst.go.jp:00048424, author = {野崎, 正 and 永津, 弘太郎 and 薬袋, 佳孝 and 佐々木, 徹 and 永津 弘太郎}, issue = {35}, journal = {放射化学}, month = {Mar}, note = {目標  筆者らは現在つぎの三目標(三鳥)を目指して、 68Ge/68Ga ジェネレーターを用具として活用する 約20 種の教育実験題目に対するマニュアルを作 成中である: (1 )長期の大目標として、庶民の科学に対する関 心と知的水準の向上; (2 )数年以内に成果が見え始めるとも期待できる、 原発の可否における原子力安全神話と放射線ア レルギーとの宗教的ともいえる抗争の科学的思 考・討論による置換; (3 )放射化学や関連分野の活性化や後継者の育成 への貢献。  更に、実験教育の参加者にとっては、実験用具 に関する知見の方が実験の目的や結果よりも強く 記憶に残る場合も少なくない。すなわち、上記の 実験の広い教育分野における普及は、先ずRI や 放射線に関する知識の普及となる。  現在筆者等が作成しているマニュアルは、実験 への参加者を直接の対象とするのではなく、教育 実験の担当者(多くの場合高校教諭のような、実 験テーマの選択と監督の責任者)を最も重要な対 象と考え、難易性では理科系の学生や理科に何ら かの関係がある職務に従事する社会人に適合する ようにしたいと考えている。多くの実験項目につ いて、習得目標や簡単な問題が付記してある。こ のマニュアルに加えて、(1)理科の基礎知識はあ るが放射線やRI の知見は乏しい(例えば“ゆと り教育時代”に学生時代を過ごした)方々にとっ て不可欠なRI に関する予備知識と、(2)実験で 会得した知見をより広範な、より身についたもの にするために、関連現象の総括的解説や演習問題 とを付加して、“68Ge/68Ga ジェネレーターを用い る教育実験のガイドブック”とでも題した小冊子 として纏める計画である。  我が国は江戸時代から、ピンチに追い込まれた 藩の財政再興の過程にも教育の重視策が取り上げ られ、町人の子供たちも寺子屋に憧れていたとい う。更に、明治の義務教育制度は、庶民の知的レ ベルの向上に大いに成功した。平成の世でも、当 面の実利教育より、国家百年の計、人類千年の計 のための基礎教育がもっと尊ばれるべきではなか ろうか。また、安全、簡便、安価な教育用ジェネレー ターの外国、特に発展途上国への提供も大いに有 意義と考えられる。これらの国で原発所有の是非 を論ずる場合などを通じて、市井の民のRI 関連 の関心や知識が各国や世界の未来に大きく影響す る可能性もあるのではなかろうか。}, pages = {64--81}, title = {広い教育分野における68Ge/68Ga ジェネレーターを用いる諸実験の活用}, year = {2017} }