@article{oai:repo.qst.go.jp:00043121, author = {府馬, 正一 and 石井, 伸昌 and 武田, 洋 and 川端, 善一郎 and 一政, 祐輔 and 府馬 正一 and 石井 伸昌 and 武田 洋 and 一政 祐輔}, journal = {Radioisotopes}, month = {May}, note = {生態系は放射線以外の様々な有害因子にも曝露されているので,放射線の生態系影響を評価する際には,放射線とそれ以外の有害因子の複合影響を考慮する必要がある。本研究では,水圏微生物生態系を模擬したモデル実験生態系(マイクロコズム)に対する放射線と酸性化の複合影響を調べた。 生産者として鞭毛藻Euglena gracilis Z,消費者として繊毛虫Tetrahymena thermophila B,分解者としてバクテリアEscherichia coli DH5αから成るマイクロコズムに,(1)60Co γ線を100 Gy照射,(2)酸性雨を模擬した0.1 N HNO3と0.1 N H2SO4の等量(v/v)混合酸を加えてpH 4.0に酸性化,(3)γ線100 Gy照射直後にpH 4.0に酸性化する処理をそれぞれ行った。 γ線単独処理では,E. coliの細胞数が,一時的ではあるが対照よりも有意に減少した。その他の生物種の細胞数やクロロフィルa及びATP濃度には影響が見られなかった。酸性化単独処理では,細胞数についてはT. thermophilaが有意に減少し,E. coliはわずかに減少し,Eu. gracilisはわずかに増加した。また,マイクロコズムのクロロフィルa濃度はわずかに増加し,Eu. gracilis細胞のクロロフィルa含量は減少した。ATP濃度は増加した。γ線と酸性化複合処理では,E. coliは一時的ではあるが有意に減少し,T. thermophilaは有意に減少し,Eu. gracilisはわずかに増加した。また,マイクロコズムのクロロフィルa濃度はわずかに増加し,Eu. gracilis細胞のクロロフィルa含量は減少した。ATP濃度は増加した。従って,γ線と酸性化の複合処理は,マイクロコズムの細胞数,クロロフィルa及びATP濃度に相加的な影響を与えたと結論できる。}, pages = {204--213}, title = {モデル実験生態系に対するγ線と酸性化の複合影響}, volume = {51}, year = {2002} }