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アイテム
X線と重粒子線治療後に誘導される抗腫瘍免疫応答の比較
https://repo.qst.go.jp/records/2002099
https://repo.qst.go.jp/records/200209973d311ec-1f44-4665-ac41-54f77b819dc2
| アイテムタイプ | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||||
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| 公開日 | 2025-09-01 | |||||||
| タイトル | ||||||||
| タイトル | X線と重粒子線治療後に誘導される抗腫瘍免疫応答の比較 | |||||||
| 言語 | ja | |||||||
| 言語 | ||||||||
| 言語 | jpn | |||||||
| 資源タイプ | ||||||||
| 資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||||
| 資源タイプ | conference presentation | |||||||
| 著者 |
武島 嗣英
× 武島 嗣英
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| 抄録 | ||||||||
| 内容記述 | 近年、放射線治療はがん細胞の直接的死滅効果に加え、免疫応答を誘導することが知られるようになり、免疫を考慮した新たな治療戦略が注目されている。X線と重粒子線は物理特性が大きく異なり、DNA損傷様式や細胞死後に放出される免疫刺激分子にも違いがあるため、誘導される免疫応答も質的に異なる可能性が指摘されている。しかし、これら二種の放射線によって誘導される免疫応答を、生体内で定量的に比較した報告は極めて限られている。本研究では、担癌マウスを用いてX線および炭素イオン線(C-ion)治療後の抗腫瘍免疫応答を比較することを目的とし、治療効果に最も重要な細胞傷害性T細胞(CTL)に着目した。CTLを除去した群との比較により、各治療における免疫依存性を定量的に評価し、放射線種ごとに特徴的な免疫活性化パターンを明らかにするための基礎データの取得を目指した。具体的には、C57BL/6マウスにB16-OVA細胞を皮下移植し、腫瘍形成後にX線(10–20 Gy)または炭素イオン線(5–10 Gy)を単回照射した。並行して、抗CD8抗体を投与してCTLを除去したマウス群でも同様の照射を行い、各群の腫瘍増殖を経時的に測定した。得られた腫瘍成長データから、腫瘍体積1000 mm³到達までの日数と照射線量の関係をプロットし、回帰直線の傾きを求めた。傾きの比較と傾き比から免疫の寄与率(増感比:ER)を算出し、治療効果におけるCTLの関与度を定量化した。その結果、X線照射群でもCTL除去による腫瘍増殖促進効果が認められたが、炭素イオン線照射群ではこの促進効果がより顕著であった。ERの比較では、重粒子線群の方がX線群より高値を示し、C-ion治療がより強くCTL依存的に腫瘍を制御することが示された。さらに、CTL存在下で得られた炭素イオン線の生物学的効果比(RBE)は、CTL欠損下より高く、CTLがC-ion治療効果の重要な構成要素となる可能性が示唆された。以上より、放射線種によって誘導される免疫応答には明確な違いが存在し、治療効果を最大化するためには放射線種に応じた免疫療法との併用戦略が必要であることが示された。今後は、それぞれの放射線に特有の免疫活性化機構を詳細に解析し、最適化された併用免疫療法の構築を目指す予定である。 | |||||||
| 会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||||
| 内容記述 | 第62回日本放射線腫瘍学会生物部会学術大会・第53回放射線による制癌シンポジウム | |||||||
| 発表年月日 | ||||||||
| 日付 | 2025-05-31 | |||||||