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放射線応答性薬剤放出キャリアとしてのDNAハイドロゲルの開発
https://repo.qst.go.jp/records/71128
https://repo.qst.go.jp/records/71128db9b13f4-59af-48fe-bffd-80d9112c84e5
Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2013-06-03 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 放射線応答性薬剤放出キャリアとしてのDNAハイドロゲルの開発 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
城, 潤一郎
× 城, 潤一郎× 青木, 伊知男× 佐賀, 恒夫× 城 潤一郎× 青木 伊知男× 佐賀 恒夫 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 放射線治療は標準的ながん治療法の1つであり、その高度化のためには、照射する放射線の線量および範囲の最適化など物理的な改良に加えて、治療効果の増強、および放射線照射部位の迅速判定を可能とする技術開発が必要不可欠である。放射線増感剤、抗がん剤、あるいは診断薬のためのドラッグデリバリーシステム(DDS)の開発が、放射線治療を高度化する1つの方法論であると期待されている。放射線は、直接電離あるいは水から産生されたラジカルによってDNA鎖を損傷、切断する性質をもつことが知られている。そこで本研究では、DNA鎖からなるハイドロゲル(DNAハイドロゲル)を作製し、放射線照射における分解性を評価することで、放射線に応答して薬剤を放出するキャリア(図1)としての可能性を検討した。 DNAの臭化ナトリウム水溶液中へ、エチレングリコールグリシジルエーテル(架橋剤)およびテトラメチルエチレンジアミンを添加、水中で膨潤させた。DNAの濃度および架橋剤の添加量を変化させることによって、架橋度の異なるDNAハイドロゲルを得た。放射線を照射したところ、これらのDNAハイドロゲルは分解された。分解の程度は、DNAハイドロゲルの架橋度、放射線の線量、および線質(放射線の種類)に依存した。一方、ラジカルスカベンジャーであるスクロースの存在下では、DNAハイドロゲルの分解が劇的に抑制された。このことから、水の放射線分解によって産生されるヒドロキシルラジカルがDNA鎖を切断し、その結果としてDNAハイドロゲルを分解したと考えられる。さらに、DNAが金属イオンと相互作用する性質を利用して、DNAハイドロゲルへ磁気共鳴イメージング(MRI)の造影剤であるマンガンイオンを内包した。このマンガンイオン内包DNAハイドロゲルは放射線照射によって分解し、その挙動をMRIで可視化することができた。 今回開発したDNAハイドロゲルと抗がん剤、放射線増感剤、あるいは診断薬とを組み合わせることによって、放射線照射の線量および範囲を最小化ならびに放射線照射部位の生体イメージングによる迅速判定を可能とし、結果として放射線治療を高度化できることが期待される。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第8回日本分子イメージング学会総会・学術集会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2013-05-31 | |||||
日付タイプ | Issued |