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OSL線量計による大線量測定
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Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2006-06-13 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | OSL線量計による大線量測定 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
小林, 育夫
× 小林, 育夫× 高見, 実智己× 保田, 浩志× その他× 高見 実智己× 保田 浩志 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 個人線量計の測定上限は通常10Sv(≒Gy)程度である。これは個人の線量管理を目的とした線量計として妥当な線量である。近年個人線量計の性能の向上に伴い、個人線量計を用いた環境線量測定や医療被ばくの測定が行われるようになった。これらの用途の中には個人線量計の測定上限を超える被ばく線量も含まれる。 そこで今回、放射線医学総合研究所(放医研)のX線装置を用いて、OSL個人線量計であるルクセルバッジに大線量のX線照射を行い、ルクセルバッジの測定上限の確認を行った。 その結果、PMTの前にNDフィルターを取り付けて線量の読取を行った際の、ルクセルバッジの各フィルターの見かけ線量は、X線を照射したため100Gy以下の照射線量の測定値には錫フィルターと他のフィルターの吸収差が認められた。100Gy以上の照射線量ではいずれのフィルターの測定値にも大きな差はなく、線量計が飽和し、素子からの発光量が増加しなかった。光源側にNDフィルターを取り付けた場合もほぼ同様の結果が得られた。 次に、蛍光灯を用いて光フェーディングを起こさせた。蛍光灯の光に1分間晒し、OSLの測定を行った。これを10分間繰り返した。被ばくした線量に応じて減衰率が変化するが300Gyおよび500Gyではほぼ同様の変化を示した。このことからも100Gy以上では放射線を記憶するメカニズムが飽和していることが確認できる。 \n以上の結果を考察する。 個人の線量測定に使用されている読取装置で、大線量を照射したバッジの読取を行うとPMTの数え落しにより、正しい線量が測定できない。そこで、今回の実験では、NDフィルターを用いることにより、最大照射線量でもPMTの数え落しが発生しないような条件での実験を行った。得られた結果から、ルクセルバッジに使用されている酸化アルミニウムは、約100GyのX線照射で、ほとんどのFセンターに電子が取り込まれ、発光中心が飽和して測定ができなくなったと考えられる。 オクラホマ州立大学のMcKeeverの文献によれば50Gyで酸化アルミニウムが飽和すると書かれており1)、米国で使用された読取装置はパルス方式であり、日本で使用されているCW方式の読取装置との構造の違いなどを考慮すると今回の実験結果は妥当なものであると考えられる。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 日本保健物理学会第40回研究発表会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2006-06-09 | |||||
日付タイプ | Issued |