WEKO3
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重粒子線によるDNA二重鎖切断とその修復の特徴
https://repo.qst.go.jp/records/64416
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Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2011-11-23 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 重粒子線によるDNA二重鎖切断とその修復の特徴 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
中島, 菜花子
× 中島, 菜花子× 岡安, 隆一× 藤森, 亮× その他× 中島 菜花子× 岡安 隆一× 藤森 亮 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 重粒子線のRBEが高い理由を明らかにするため、特にDNA二重鎖切断(DSB)に着目し、重粒子線照射後のDSBとその修復機構の特徴を解析した。G0/G1期のヒト繊維芽細胞に放射線を照射し、DSBの指標として知られるγH2AXを蛍光抗体染色して高解像度顕微鏡Delta Visionで詳細に観察すると、一つの重粒子により形成されるγH2AX領域はX線によるものと比較すると鉄線では(LET 200 kev/μm)約25倍大きく、小さなfoci(点)がまとまったクラスター状に形成されていることが分かった。細胞の接着面に対し水平に照射した細胞核を観察すると、重粒子線が細胞核を通過するγH2AXの軌跡が認められ、つまり複数のヒストン間・染色体間にまたがってDNA損傷を引き起こしていることが裏付けられた。そしてfoci数の多いクラスターほど、修復されにくい傾向があり、小さなfociは2時間以内に修復されるが、foci数の多いクラスターは24時間後も修復されず残っている。この傾向は、少ないながらfociクラスターができるX線でも同様であった。クラスターはその後98時間後までの間に、ATM・非相同末端結合(NHEJ)依存性にゆっくりと修復される。修復後の染色体転座の頻度はXと比較して高く、これは広範囲に渡ってDNA損傷が起るため、DNA末端は正しい結合相手と再結合できず、他のDNA末端と再結合(miss re-joining)されていると考えられる。miss rejoiningは細胞死の原因となる不安定型染色体異常を引き起こすため、「DSBがfociクラスター状にできること」が、重粒子線のRBEが高い理由の一つであると考えられる。我々はmiss rejoiningに、ヒストンが動くための「クロマチンリモデリング」と「離れたDNA領域間のrejoiningに必須である53BP1」が関与していると予想し、53BP1がDNA損傷部位に集積するために必要なクロマチンリモデリング因子RNF8をknock downした細胞に重粒子線を照射し、その後のDSB修復効率を解析した。RNF8 knock downした細胞は、照射後98時間経っても95%以上のγH2AXの残存が認められ、重粒子線照射によるDNA損傷はRNF8を介してmiss rejoiningされている事が示唆された。我々は遺伝子不安定性と、重粒子によるfociクラスターおよびRNF8との関連性についてさらに解析している。 | |||||
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第54回日本放射線影響学会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2011-11-19 | |||||
日付タイプ | Issued |