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卵子の品質維持に関わる新しいオートファジーの生理機能の解析
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Item type | 会議発表用資料 / Presentation(1) | |||||
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公開日 | 2009-09-14 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 卵子の品質維持に関わる新しいオートファジーの生理機能の解析 | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_c94f | |||||
資源タイプ | conference object | |||||
アクセス権 | ||||||
アクセス権 | metadata only access | |||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_14cb | |||||
著者 |
塚本, 智史
× 塚本, 智史× その他× 塚本 智史 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 【目的】オートファジーはリソソームを分解の場とする細胞質成分の大規模な分解系である。オートファジーの主な生理機能は栄養制御と品質管理に大別できる。受精直後の活発なオートファジーは母性タンパク質の分解に関与しており、その分解産物であるアミノ酸は胚発生に必須であると考えられる。実際にこの時期のオートファジーを欠損した胚は着床前致死となる。一方、活発に誘導されるオートファジーとは別に、低いレベルで起こる定常的なオートファジーは細胞内で不要になった細胞質成分の除去(ゴミ処理)のために必要である。この定常的なオートファジーの活性は加齢によって低下することが明らかとなっており、オートファジーと老化との関連性が注目されている。受精前の未受精卵ではオートファジーの活性は低く保たれており、加齢に伴う卵子の品質管理にオートファジーが関与することが想定される。そこで、この時期の定常的なオートファジーの生理機能を解析した。 【方法】我々はオートファジーに必須な遺伝子Atg5を卵子特異的に欠損したマウス(卵特異的オートファジー欠損雌マウス)を作製した。このマウスを用いて加齢に伴う表現型の変化を観察した。具体的には、週齢ごとの卵巣切片の解析、排卵卵子のカウント、体外受精率と発生率の検討、野生型の雄マウスと一定期間同居させ産仔のカウントを行った。また、週齢ごとに回収した卵子を抗ユビキチン抗体と抗p62抗体で染色してタンパク質凝集体(ゴミ)の蓄積の有無を観察した。さらに現在、電子顕微鏡を用いてより詳細な解析を進めている。 【結果および考察】卵特異的オートファジー欠損雌マウスは加齢に伴い不妊傾向がより強くなることが分かった。しかし、卵子形成や成熟、排卵は正常であった。そこで、週齢ごとに卵子を回収して体外受精を行ったところ、加齢に伴い受精率が低下し、より早期の致死となることが分かった。次に、抗ユビキチン抗体と抗p62抗体を用いて卵子を二重染色したところ、週齢依存的にユビキチンとp62陽性のタンパク質凝集体が蓄積することが明らかとなった。以上の結果から、定常的なオートファジーは細胞内タンパク質を代謝回転させることで異常タンパク質の蓄積を防止しており、この役割が卵子の品質を保つのに重要であることを示唆している。 |
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会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催者等) | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 第102回日本繁殖生物学会大会 | |||||
発表年月日 | ||||||
日付 | 2009-09-12 | |||||
日付タイプ | Issued |